今年、放送43年目に突入したテレビ朝日系『徹子の部屋』（月〜金　正午）。これを記念して12日に放送される『徹子の部屋　最強夢トークスペシャル』（後7：00〜9：48）の余興で、司会の黒柳徹子が歌舞伎に初挑戦。歌舞伎俳優・市川海老蔵の公演にタマネギヘアの“徹子の君”役でサプライズ出演を果たした。

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　黒柳が出演したのは3月1日、川崎の「カルッツかわさき」を皮切りに、1ヶ月かけて全国各地を回る海老蔵の特別公演『源氏物語』の初日。きっかけは、2人のトーク収録日。この『源氏物語』は、海老蔵がクラウドファンディングやプロジェクションマッピングなど、歌舞伎公演の新しいスタイルに意欲的に取り組んでいる作品で、一般客が舞台に出演できる仕組みがもともとあったことから、海老蔵が「黒柳さんもどうですか？　出ますか？」と声を掛けた。黒柳は、一瞬「えっ！」と驚いたが、一般客が急に舞台に出演するのは不安だろうと、自ら初日の舞台に先陣を切って挑戦することを決意。海老蔵と歌舞伎の舞台上での初共演が実現した。

　公演当日、黒柳は開演前の場内アナウンスも担当。満員の客席では、突然聞こえてきた黒柳の声にどよめきが…。そして、舞台が開幕。ひと目でそれと分かるタマネギヘアに真紅の唐衣姿の黒柳が登場すると、会場からはたちまち拍手がわき起こった。

　桜が咲き誇る月夜に海老蔵演じる光の君がたたずむ、なんとも妖艶な舞台に登場した黒柳の役名は、“徹子の君”。台本には役名だけでなく、なんとせりふも書き加えられていた。短いながらも歌舞伎のせりふに挑戦した黒柳は、名残惜しかったのか去り際にこっそりアドリブも披露。存在感を十分に発揮した黒柳のサプライズ出演は、大成功を収めた。

　出番を終えた黒柳は、「お客様が笑ってくださったりしたので、楽しくやらせていただきました。もうちょっと出ていたかった（笑）」と笑顔でコメント。番組では、海老蔵と黒柳のここでしか見られないスペシャルなコラボレーションの一部始終を見せる。

　ほかに、浅田舞、浅田真央、綾小路きみまろ、マツコ・デラックス、吉永小百合（50音順）がゲスト出演する。