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16回目の『R-1ぐらんぷり』 優勝分けた“視聴者票”の存在

 左目は全く見えず、右目も明るさがわかる程度であるという盲目の漫談家・濱田祐太郎(28)の優勝で幕を閉じた、毎年恒例の“ひとり芸日本一”を決める『R-1ぐらんぷり2018』決勝戦。これまで、100点満点による点数制、1対1のトーナメント制などといったさまざまな審査方法が採用されてきたが、2012年の第10回大会からは決勝進出者12人によるブロックトーナメント制が採用されてきた。同審査方法が採用されて7回目となる今大会で、初となる各ブロックで同率1位という事態が発生した。

『R-1ぐらんぷり2018』を制した濱田祐太郎 (C)ORICON NewS inc.

『R-1ぐらんぷり2018』を制した濱田祐太郎 (C)ORICON NewS inc.

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 まずは、大会のルールからおさらいしておきたい。決勝戦は、決勝トーナメントに進出した10人と当日発表される「復活ステージ」通過者2人が加わった12人のブロックトーナメント方式で開催。4人ずつがA、B、Cの3ブロックに分かれ、各ブロックの勝者が最終決勝に進出する。今大会の決勝進出者は、【Aブロック】ルシファー吉岡、カニササレアヤコ、おいでやす小田、おぐ、【Bブロック】河邑ミク、チョコレートプラネット・長田、ゆりやんレトリィバァ、復活ステージ2位の霜降り明星・せいや、【Cブロック】濱田祐太郎、紺野ぶるま、霜降り明星・粗品、復活ステージ1位のマツモトクラブ(※決勝戦登場順)。

 審査は桂文枝関根勤久本雅美ヒロミ陣内智則という5人の審査員による投票と、dボタンを使った「お茶の間d投票」によって決定。審査員はひとり3票で、お茶の間d投票は、投票数の多い順に1位に3票、2位に2票、3位に1票が入る仕組みとなっており、計21票のうち最も多い票を獲得した芸人が勝利となる。

 はじめに波乱が起こったのはBブロック。長田とゆりやんがともに10票を獲得し、同率首位となった。現行の審査方法では初となる事態に会場からもどよめきが起こったが、お茶の間d投票でゆりやんが3票、長田が2票だったことから、ゆりやんに軍配が上がった。続くCブロックでは、濱田とマツモトクラブがともに8票でまたもや同率首位。今回もお茶の間d投票で3票を獲得した濱田が、2票のマツモトクラブを破ってファイナルステージへと進出。勢いに乗った濱田は、そのまま王者の座に輝いた。

 このことから、結果的に今回の優勝者を決めたのは“視聴者票”の存在であると言っても過言ではないだろう。実力が拮抗(きっこう)する中で、続けて2度も視聴者投票が勝負の行方を握るという展開は『R-1』に限らず、あらゆる賞レースにおいて極めて異例の展開だ。実力はもちろん、その後の芸人としてのブレイクを占うためにも、視聴者のジャッジ(あるいは支持)は大切なものさしのひとつ。今回のハラハラする展開を見て、テレビ的にも賞レースとしての客観的な視点を担保するためにも視聴者票が重要であると感じることができた。

■『R-1ぐらんぷり』歴代優勝者
第1回 だいたひかる
第2回 浅越ゴエ
第3回 ほっしゃん。星田英利
第4回 博多華丸
第5回 なだぎ武
第6回 なだぎ武
第7回 中山功太
第8回 あべこうじ
第9回 佐久間一行
第10回 COWCOW 多田
第11回 三浦マイルド
第12回 やまもとまさみ
第13回 じゅんいちダビッドソン
第14回 ハリウッドザコシショウ
第15回 アキラ100%

関連写真

  • 『R-1ぐらんぷり2018』を制した濱田祐太郎 (C)ORICON NewS inc.
  • 『R-1ぐらんぷり2018』を制した濱田祐太郎 (C)ORICON NewS inc.
  • 濱田祐太郎=『R-1ぐらんぷり2018』優勝者囲み会見 (C)ORICON NewS inc.
  • 濱田祐太郎=『R-1ぐらんぷり2018』優勝者囲み会見 (C)ORICON NewS inc.
  • 濱田祐太郎=『R-1ぐらんぷり2018』優勝者囲み会見 (C)ORICON NewS inc.

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