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ジューダス・プリーストのG・ティプトン、パーキンソン病を公表 世界ツアーは代役

 “メタルゴッド”の愛称で知られるメタル界の重鎮バンド、ジューダス・プリーストのオリジナルメンバーでギタリストのグレン・ティプトン(70)が、10年前からパーキンソン病を患っていることが公表された。バンド脱退は否定したが、3月からスタートするワールドツアーでは、グレンの希望により、新作のプロデューサーの一人でもあるギタリスト、アンディ・スニープが代役を務めることになった。

ジューダス・プリーストのギタリスト、グレン・ティプトン(右下)がパーキンソン病を公表

ジューダス・プリーストのギタリスト、グレン・ティプトン(右下)がパーキンソン病を公表

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 バンドは声明文を出し「10年前、グレンは初期のパーキンソン病の兆候が見られると診断されました」と公表。最近の症状については「比較的負担の少ない曲を演奏することはできますが、パーキンソン病の進行特性を鑑みるに、これまでどおりのツアー活動ができなくなるであろうということをみなさんにお伝えしたいと本人は考えています」と説明している。

 ジューダス・プリーストは、3月にリリースする18枚目のオリジナルアルバム『ファイアーパワー』(3月7日、日本最速発売)を引っさげ、3月13日から全米を皮切りにワールドツアーをスタートさせる。声明文では「『ザ・ショー・マスト・ゴー・オン(ショーは続いていかなければならない)』というメタル・スピリットに忠実なグレンは、ステージ上で代わりに戦い続けることをアンディ・スニープに託しました」とグレンの希望で代役を立てることを明かした。

 グレンは「みんなに知ってもらいたいのは、ジューダス・プリーストのツアーが先へ進むことが不可欠であること、そして、僕はバンドを離れないということ。単に僕の役割が変わっただけだ。プリーストの曲をぶっ放せるようになったら、そして、そうできそうな気がしたら、ステージに立つ。そのチャンスは排除しない。だから今は、あまり遠くない未来のどこかの時点で、僕たちのすばらしいメタル・マニアたちにもう一度会えることを心から楽しみにしているんだ」とファンにメッセージを送った。

 メンバーのロブ・ハルフォード(Vo)、リッチー・フォークナー(G)、イアン・ヒル(B)、スコット・トラヴィス(Dr)は連名で「我々はグレンの意志の強さと揺るぎない責任感を目の当たりにするという幸運に長年恵まれてきた。自分の情熱や信じるものを、曲作り、レコーディング、パフォーマンスのセッションを通じて示してくれた彼こそは真のメタル・ヒーローだ!」と称賛。

 続けて、「我々が『ファイアーパワー』ツアーを全うすべきだというグレンの主張はいかにも彼らしい。グレンの願いを実現するために我々に加わってくれるアンディに感謝している。グレンも言っていたように、ツアーのいつか、どこかであらゆる時、あらゆる場所で、彼を迎えることができることを待ちきれないんだ。…グレン、みんなおまえを愛しているよ!」とメンバーの思いを伝えた。

 アルバム『ファイアーパワー』は3月7日に日本先行発売。海外では3月9日にリリースされる。

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  • ジューダス・プリーストが3月7日にリリースする新作『ファイアーパワー』

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