岩波書店は25日、『広辞苑 第7版』（1月12日、第1刷）で解説の誤りが指摘されていた「LGBT」「しまなみ海道」について、同社の公式サイトで訂正を加えた新たな解説文を発表した。

　サイトでは「『広辞苑 第七版』読者の皆様へ」と題し、「『広辞苑 第七版』（2018年1月12日、第1刷）の『エル‐ジー‐ビー‐ティー【LGBT】』および『しまなみ‐かいどう【しまなみ海道】』の項目の解説文に誤りのあることが判明いたしました。まことに申し訳なく、お詫び申し上げます」と謝罪文を掲載。

　あわせて、以下のとおり訂正を加えた解説文を掲載している。

・エル‐ジー‐ビー‐ティー【LGBT】
1. レズビアン・ゲイ・バイセクシャルおよびトランスジェンダーを指す語。GLBT
2. 広く、性的指向が異性愛でない人々や、性自認が誕生時に付与された性別と異なる人々。

・しまなみ‐かいどう【しまなみ海道】
本州四国連絡道路のうち、尾道・今治を結ぶルートの通称。自動車道に歩行者・自転車専用道路を併設、因島・生口いくち島・大三島・大島などを経由する。全長59.4キロメートル


　「LGBT」については当初、「多数派とは異なる性的指向をもつ人々」と記されたが、「T」のトランスジェンダーについて、「心と体の性が一致しないことを指すもので、性的指向とは関係がない」と指摘されていた。

　「しまなみ海道」については、経由地として「周防大島」と記載されたが、「周防大島」は山口県の周防大島町に属する島（正式名称は屋代島）であり、愛媛県今治市の「大島」が正しい。

　同社では「岩波書店読者係」にて、上記の訂正内容を印刷した「カード」を希望者に対し用意すると発表した。