スポーツキャスターの松岡修造と俳優の西島秀俊が24日、都内で行われたWOWOWドキュメンタリーシリーズ『WHO I AM』トークセッションに出席した。パラリンピック・スノーボードの金メダリストであるエヴァン・ストロング選手、スノーボード代表の成田緑夢選手、元フィギュアスケート日本代表の安藤美姫、番組ナレーションを務める俳優の西島とともに質疑応答に臨んだ松岡は、記者からの質問が終わるのを見計らうと進行スタッフにお願いし、「ちょっと緊張しちゃって西島さんに、聞けなかったから…」と突撃取材する一幕があった。

【写真】その他の写真を見る

　成田選手がトランポリンの練習中の事故により左足の腓骨神経麻痺の重傷を負ったことを「バチンと叩かれたような感覚」とトークセッション中に表現したことを引き合いに「彼はそこからいろんな想いを力に変えていった。西島さんはどこまで話せるかわかりませんが（叩かれたような経験から）そのような力を得たエピソードはありますか」と真剣な眼差しで質問。

　西島は考え込むと「ありますね…」と語りだし、「僕は俳優でアスリートとは違いますが決してその、ずっと順調にやってきたわけではなくていろんなキャリアのなかで大変な想いはしていて、そのなかで何回も『ああ、駄目だ』とも想いましたし、『いや、まだもっと先にいくんだ』と頑張ってやってきました」と逆境をバネにしてきたことを告白。熱い想いを引き出した松岡はその真摯な回答に聞き入った。

　退場間際には「西島さんのマネージャー！」と呼びかけ男性マネージャーをみつけるやいなや、近づいて「申し訳ありません」と頭を下げた松岡。「いやいや…」と恐縮する西島だったが、きっちりお辞儀して「ありがとうございました！」と感謝を込める松岡に思わず笑みをこぼしていた。

　同イベントは『平昌パラリンピック直前！金メダリストが語る「WHO I AM」フォーラム』の一環として開催。『IPC＆WOWOWパラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM』冬季競技は2月4日より毎週日曜、午後9時から放送される。