歌舞伎俳優の八代目中村芝翫（しかん）、四代目中村橋之助、三代目中村福之助が23日、都内で行われた『第三十四回　四国こんぴら歌舞伎大芝居』の制作発表会見に出席。同公演を1990年代に四度出演している芝翫は、今作で息子2人と襲名披露公演と銘打って19年ぶりに出演する。報道陣を前にして「大きなお名前を頂戴し、息子共々、襲名披露をさせて頂き光栄です」と感慨深げに話した。

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　一昨年10月から東京・歌舞伎座を皮切りに襲名披露興行を行っている最中。芝翫は、学業のため同公演に出演を見送った、四代目中村歌之助を含めた息子3人の成長を実感している様子だが「やっとスタートラインに立ったところ。これからの精進が大事」と、さらなる成長を期待した。

　同席した中村梅玉から「とても勉強家」と絶賛された橋之助は「先輩方や父から『こんぴら歌舞伎』の話を聞いてきた」と初出演を待ちわびていた様子。「お客様との距離が近い芝居小屋で演じるのは、僕にとって初めての経験。いろいろと勉強したい」と気を引き締めていた。

　同公演は、天保6年に建築された現存する日本最古の本格的芝居小屋である香川・旧金毘羅大芝居（金丸座）で、4月7日から22日まで上演される。