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【コミコン2017】海外の意外な“愛刀家”事情 マイケル・ルーカーが目を輝かせたブースとは?

 アメコミやハリウッド映画などポップカルチャーの祭典『東京コミックコンベンション2017』(東京コミコン2017)が12月1日から3日までの3日間、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された。12月15日に公開を控えた「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」の特設エリアや、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズのデロリアン、ドラマ「ナイトライダー」のナイト2000などアメコミから往年の名作まで、様々な展示物がファンたちの心を鷲掴みにした。

『コミコン2017』に登場したハリウッド俳優のマイケル・ルーカー氏。「刀剣」「甲冑」を展示した美術品流通革命『禅』ブースを訪れた。 写真提供:美術品流通革命『禅』

『コミコン2017』に登場したハリウッド俳優のマイケル・ルーカー氏。「刀剣」「甲冑」を展示した美術品流通革命『禅』ブースを訪れた。 写真提供:美術品流通革命『禅』

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 本イベントの見どころのひとつとして、名誉親善大使に任命されたアメコミ界の巨匠スタン・リー氏の参加も大きな話題となった。その一挙手一投足が注目されたスタン・リー氏だったが、会場内で足を止めたのが、本物の「刀剣」「甲冑」を展示した美術品流通革命『禅』ブース。同氏を接客した吉田琢氏によると、「スタン・リー氏は日本刀に大変な興味をお持ちだった」とのこと。

 この日、同ブースで展示していた甲冑は、300年〜400年前の当時のままの姿を残した本物で、その値段は100万〜500万。真剣に至っては“和泉守国貞(井上真改)”で1300万円。吉田氏によれば「刀剣は日本では銃刀法の問題もあり、“危険”というイメージが強く手が出にくくなっていますが、海外では日本刀の人気が非常に高く、外国人観光客がこぞって購入しています」

 実際、イベント中にスタン・リー氏は同ブースを訪れ、前出の“和泉守国貞”を手にとり「ビューティフォー!ビューティフォー!」と大絶賛。同じく刀剣好きのスタン・リー氏のマネージャーは、その場で刀剣と兜を購入していったようだ。さらに、同ブースにはハリウッド俳優のマイケル・ルーカー氏も訪れ、吉田氏と刀剣談義に花を咲かせたのだとか。吉田氏によれば「マイケル・ルーカー氏は2振り日本刀を所有しているとのことでした。自身出演されていた『ウォーキング・デッド』でもサムライスタイルのキャラである“ミショーン”と非常に因縁深い“メルル”という役を演じ、日本刀への興味が深くなっていった」とのことで、いずれゆっくりと刀剣の話をしようと連絡先を交換したと裏話を披露。

 こうした海外の評価に対して同氏は、「刀剣や甲冑の“価値”については、日本人よりも外国人の方が理解しています」と現状を明かす。深刻な刀匠の後継者不足が叫ばれる刀剣界。海外にその“価値”を見出されるほどに、日本の文化が流出していくという難しい問題も…。吉田氏はそうした現状に「もっと刀剣や甲冑の価値を日本人に理解してほしい」との想いで本イベントのブース参加を決めたと胸の内を明かしてくれた。

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