女優の松雪泰子が4日、東京・天王洲銀河劇場で上演される舞台『「この熱き私の激情」 それは誰も触れることができないほど激しく燃える。あるいは、失われた七つの歌』開幕直前会見に出席した。人生を終わらせようとしている娼婦を演じた松雪は「本当に怖くて、死に向かっていく精神状態をつかまえることも困難でしたし、せりふを通して体現していくのも苦悩の連続でした」と葛藤の日々を明かした。
2009年に36歳の若さで自らこの世を去った女性作家のネリー・アルカンが残した4篇の小説のなかに書き綴った一部をコラージュ。ネリーの小説を読んだという松雪は「とにかく死に向かっていく彼女の精神状態を考察し、イマジネーションしていくなかで、自分の中にある潜在的な痛みが彼女の痛みとヒットする瞬間が何度もあり、そのたびに苦しくなって身動きができなくなった」と共鳴した。
舞台の上には10個のキューブがあり、各部屋に6人の女優が入り、閉鎖された空間のなかでお互いの顔も見えぬなか、音だけを頼りにせりふを激しく掛け合う演出も大きなみどころに。そのキューブに入るのは小島聖、初音映莉子、宮本裕子、芦那すみれ、霧矢大夢、そして唯一、各々の部屋を行き来することができるダンサーの奥野美和。女性演出家のマリー・ブラッサールの指導のもと、アンサンブルを奏でる。
小島は「せっかくステキなみなさんとご一緒しているのに、全く顔が見えず、声だけでの交流というのもなかなかセクシーでよいものだな」と笑みを浮かべ、松雪は「言葉自体が美しく、しっかりとそれを伝えることをフォーカスしたい。みんなとやっていくなかで全体で一つなんだとわかったし、イヤモニを通してしか聞こえないけど、エネルギーが積み重なって最後のシーンで終わるまで個々でありながら全体を通して一つ」と力を込めていた。
2009年に36歳の若さで自らこの世を去った女性作家のネリー・アルカンが残した4篇の小説のなかに書き綴った一部をコラージュ。ネリーの小説を読んだという松雪は「とにかく死に向かっていく彼女の精神状態を考察し、イマジネーションしていくなかで、自分の中にある潜在的な痛みが彼女の痛みとヒットする瞬間が何度もあり、そのたびに苦しくなって身動きができなくなった」と共鳴した。
舞台の上には10個のキューブがあり、各部屋に6人の女優が入り、閉鎖された空間のなかでお互いの顔も見えぬなか、音だけを頼りにせりふを激しく掛け合う演出も大きなみどころに。そのキューブに入るのは小島聖、初音映莉子、宮本裕子、芦那すみれ、霧矢大夢、そして唯一、各々の部屋を行き来することができるダンサーの奥野美和。女性演出家のマリー・ブラッサールの指導のもと、アンサンブルを奏でる。
小島は「せっかくステキなみなさんとご一緒しているのに、全く顔が見えず、声だけでの交流というのもなかなかセクシーでよいものだな」と笑みを浮かべ、松雪は「言葉自体が美しく、しっかりとそれを伝えることをフォーカスしたい。みんなとやっていくなかで全体で一つなんだとわかったし、イヤモニを通してしか聞こえないけど、エネルギーが積み重なって最後のシーンで終わるまで個々でありながら全体を通して一つ」と力を込めていた。
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2017/11/04