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佐藤健「久々に本気を出す」、30代を目前にした決意とは?

 俳優の佐藤健が、人気コミックを実写化した映画『亜人』(9月30日公開)で主演。多くのヒット作に出演してきた佐藤は、来春スタートの朝ドラへの出演も決定しており、俳優としてまさに順風満帆。『仮面ライダー電王』(テレビ朝日系)での初主演から約10年を経て、現在28歳。仕事の仕方や背負うもの、30代を前にした決意を語る。

30代への決意を語った佐藤健 写真:草刈雅之

30代への決意を語った佐藤健 写真:草刈雅之

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◆朝ドラ出演は「正直、心配」、長年のファンへの感謝の気持ちも

――今作では、ある日“亜人”(命を繰り返す新人類)であることが発覚し、国家から狙われる逃亡者となった主人公・永井圭を演じています。

佐藤健 原作漫画を読んでいるときから、自分のパーソナリティと近いと感じていて、圭の言うことにすごく共感できました。圭は合理主義で、自分の感情を押し殺して最善だと思う選択ができる人なんですが、僕もあまり感情を表すほうではないんです。キャラクター的にも好きだったのでやりやすかったし、演じていて気持ちが良かったですね。

――これまでもの作品でも、役柄によって大きく変化してきました。
佐藤健 同じことをしていると飽きてしまうのは、誰でも一緒だと思うんです。たとえば、今回『亜人』ですごいアクションをしたあとには、まったく異なるヒューマンドラマ、コメディやラブストーリーをやりたくなる。そうやって、自分に正直にやりたいことをやっているところもあり、イメージが固まらないように気をつけている部分も少なからずありますね。

――『亜人』から一転して、来春スタートのNHK連続テレビ小説『半分、青い。』出演も決。
佐藤健 経験がないことなので、正直、心配なところもあります。でも、今いただいている台本がすごく面白いので、演じるのも楽しみだし、その物語を皆さんに見ていただくのもすごく楽しみにしています。仕事を始めて間もない頃から応援してくださる方はいて、期待を裏切りたくない、応えたいという気持ちでずっと演じてきました。朝ドラにしても、もちろん僕自身がやりたかったのもあります。でもそれだけではなくて、しばらく映画出演が続いていたので、朝ドラであれば毎日放送される分、ファンの方が喜んでくださるんじゃないかという思いもありました。

◆10年前は普通の少年、現在はプレッシャーはあれど「昔より楽しい」

――『仮面ライダー電王』(2007年 テレビ朝日系)での初主演から約10年。その頃から変化したところは?
佐藤健 10年前は普通の少年でした(笑)。そこから社会人になり、10年経って芝居やこの世界についての知識や理解、いろんな繋がりもできたので、当時の自分とは全然違います。でも、人間としての芯の部分、根本的な思考回路は変わっていないんじゃないかな。

――作品に対する責任感も強くなっていますか?
佐藤健 そうですね。当時は変なストレスもなかったし、責任もあまり強く感じることなく、楽しくやっていました。もちろん今でも楽しいのは変わらないですが、背負うものも当然あるし、自分が発言したからには絶対に成功させなきゃいけないというプレッシャーもある。でも、そういうのもひっくるめて、仕事に対してやりがいを感じています。

――当時はイケメン俳優と言われるような若手でしたが、今や中堅。
佐藤健 『亜人』で言うと、台本の打ち合わせ段階から入らせてもらったりと、僕に任せていただけるところもあって、信頼してもらえることが増えた気がします。より自分のしたいことができるようになったと思うし、可能性も広がっている。わかりやすく言うと、仕事が昔より楽しいかもしれない。

◆20代は「自分のエゴでとにかくやろう」、迫る30代への思い

――現在28歳、30代も迫ってきました。
佐藤健 正直まったく実感がないし、自分が30歳になるのが信じられない。でも、20代の自分が名残惜しいからこそ、作品に残したい、できる限り刻んでおきたいという気持ちが強くなっているし、それができるのがこの仕事なんだと最近思うようになりました。だからこそ、今やれるうちにやれる役を…というマインドになっていますね。

――そう考えるとこれからの2年は…。
佐藤健 あっという間だし、20代が終わってしまうと思うと、多少は年齢的な焦りを感じますね。だから、30過ぎくらいまでは、久々に本気を出そうかと思っています。

――久々とは?
佐藤健 10年ぶり?(笑)。いや、もちろん作品や役に対してはつねに本気ですよ。ただ、ありがたいことにこの数年間は、1年の半分くらい休んでいることもあったんです。それは、単に多くの作品に出るよりも、やるからには印象に残るものやっていきたいという戦法であったかも知れない。その結果、今の自分の立ち位置につながっているのかなと思います。

――休んでいる期間は、次の作品のためのアイドリング的な?
佐藤健 そうですね。あとは、海外に行って、英語の勉強のためにホームステイをしたり、様々です。そうかといえば、友だちと飲んで、寝て、起きて、飲んでっていうときもあります(笑)。

――バランス良くインプットとアウトプットができていると。
佐藤健 バランス良いどころの騒ぎじゃないぐらい(笑)、すごくありがたい人生だと思います。だけど残り少ない20代は、戦法とか関係なく、自分のエゴでとにかくやろうと思います。
(文:星野彩乃)

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