2014年から『別冊少年マガジン』(講談社)で連載中の漫画『トモダチゲーム』(原作:山口ミコト、作画:佐藤友生)。仲の良い高校生グループが高額の借金返済ゲームに巻き込まれ、疑心暗鬼の心理戦と頭脳プレーを駆使して立ち向かっていく物語がテレビドラマ&映画2作品で実写化された。本作での初共演がきっかけで、撮影終了後も交友があるという俳優の吉沢亮(23)と山田裕貴(26)が、“友達”や“仕事”について語った。
■高校生役は「まだまだイケる!」
――ドラマ版が4月に放送、6月に劇場版、そして劇場版FINALの公開を控えての心境は?
【吉沢】ドラマ版から劇場版FINALまで、1ヶ月くらいのスケジュールで一気に撮影したんですが、皆で集中して、皆で作った、そういう印象が強い作品。プロモーションで久しぶりに皆と会うたびに、頑張って良かったと思える作品です。
【山田】監督、スタッフ、キャスト、皆、頑張ったよね。芝居では亮が周りを引っ張り、僕らも負けじと頑張っていたことを思い出します。前から亮のことは知っていたので、共演できて本当によかったと思います。
【吉沢】僕が演じた片切友一と、山田くんが演じた美笠天智は、圧倒的にせりふ量の多いキャラクターだったし、劇場版FINALに関しては友一と天智の話みたいな一面もあるので、芝居について相談したり、本読みに付き合ってもらったりして、乗り越えることができたと思います。
――きれいごとでは語れない、リアルな友情の姿が描かれた作品で、吉沢さんと山田さんの友情も生まれたんですね。
【山田】役者同士だと、それぞれ置かれている状況も違うし、各々の道があるから意外と仕事の話ってしづらいんですけど、亮にはすんなり話していましたね(笑)。撮影が終わってからも飲みに行ったりしているし。
【吉沢】山田くんは話しやすいんですよね。
――高校生役はいかがでしたか。
【吉沢】まだまだ、イケるでしょう。
【山田】僕はアラサーの仲間入りをしましたが、高校生はギリ、セーフって感じ。でも、中学の頃の回想シーンはつらくなかった?
【吉沢】中学生はきつかった(笑)。
【山田】マネージャーさんからもさすがに中学生は…って言われました(笑)。
■仕事していないとただのゴミ人間!?
――この作品を見ていると、友達って、友情って、なんなんだろうって、考えてしまいませんか?
【吉沢】確かに。この作品はメッセージ性がある作品だと思っていて、お金という現実を前に、友達を疑わず、信じることができるか、ということを突きつけてくる。友達っていいな、とじんわり熱くなるシーンもあるし。観る人によっていろんなことを感じられる作品なんじゃないかと思います。
【山田】高校生くらいの時って、一緒にいれば友達、一緒にいるから仲良しみたいなところもあるじゃないですか。でも社会人になれば、一緒にいる時間じゃないってわかるし、あいつも今、頑張っているかな?とか、相手のことを思う時間が大事なのかな。それに、自分が友達だと思っていればそれでいいと、思うようになりました。
【吉沢】本当に深いんだよね、この作品は。FINALの話なんですが、トモダチゲームの運営サイドに仲間の一人が連行されて、皆で助けに行こう、となるんだけど、一人だけ「(助けに)行く理由が見つけられない」と拒否するんです。そこで、僕が演じた友一が「お前の気持ちはわかる。じゃあ、連れさられたやつを助けるんじゃなくて、助けに行こうとしている俺たちに力を貸してくれ」と説得するシーンがあって、そこで気づいたんです。何事も考え方ひとつなんだなって。その時々の感情や先入観で決めつけないで、いろいろな角度から考えることが大事なんだなって思いました。
――お二人とも出演する作品の放送・公開が目白押しですね。
【吉沢】僕は仕事していないとただのゴミ人間なので(笑)。『銀魂』の原作者の空知英秋先生が「漫画家は漫画を書いていなければただのゴミです」とおっしゃっていたんですが、役者も同じだと思います。「休みがほしい」とグチるぐらい忙しい時が一番イキイキしていられるのかもしれないなって。
【山田】僕もゴミ人間ですよ。『トモダチゲーム』のクランクアップが昨年の仕事納めで、正月休みを2週間くらいいただいたんですが、撮影が終わったらまず『ファイナルファンタジー15』をやろうと決めていたので、ずっとゲームしていました。母親から「正月帰ってくるの?」と聞かれ、帰れないこともなかったんだけど、「帰らん」「なんで?」「ファイナルファンタジーやるからって」。
【吉沢】それはゴミ人間だな(笑)。
【山田】今の時期、休みをもらったらドラクエに走っちゃうと思うので、そこそこ忙しくてよかったです(笑)。それに、亮とも飲みに行って語ったりすると、「よっしゃ、僕も頑張ろう」と、刺激をもらえるし。仕事が忙しいってことは、頑張っている人たちと一緒にいることが増えるということでもあるので、どんどん楽しくなってきています。
――今後の抱負は?
【山田】「この役やっていたの山田くんだったんだ」と、後から気づかれるのがすごくうれしいんです。『トモダチゲーム』の美笠天智をやっていた人と同じ人?って、驚かせたいし、二十面相ばりの変幻自在な俳優になれるよう、頑張りたいと思います。
【吉沢】役者としてのスキルアップはもっともっと必要だと思っているので、ただひたすらに役に向き合っていこうと思っています。
『トモダチゲーム』のドラマ版、劇場版のBlu-ray&DVDが発売中。『トモダチゲーム 劇場版FINAL』は9月2日より公開される。
■『トモダチゲーム』概要
高校の修学旅行費としてクラス全員から集めた200万円が紛失してしまったことから始まる物語。バイトをしながら学費を稼ぐ貧乏学生の主人公・片切友一(吉沢)、修学旅行費紛失の責任を感じていた副委員長の沢良宜志法(内田理央)、友達の美笠天智(山田)、四部誠(大倉士門)、心木ゆとり(根本凪)の5人は、この中のうちの誰かが負った2000万円の借金返済のため、「トモダチゲーム」に巻き込まれる。
ドラマ版で第1ゲーム「コックリさんゲーム」を無事クリアし、劇場版(1作目)では第2ゲーム「陰口スゴロク」に挑み、ゲームの形を借りて普段はいえない秘密や裏の顔が暴かれていった。劇場版FINAL(9月2日公開)では、トモダチゲームを商売にしている運営サイドをつぶすため、最も過酷な最終ゲームに一人で挑もうとする友一に、美笠も追随。対戦形式の「友情かくれんぼ」がはじまる。
■高校生役は「まだまだイケる!」
――ドラマ版が4月に放送、6月に劇場版、そして劇場版FINALの公開を控えての心境は?
【吉沢】ドラマ版から劇場版FINALまで、1ヶ月くらいのスケジュールで一気に撮影したんですが、皆で集中して、皆で作った、そういう印象が強い作品。プロモーションで久しぶりに皆と会うたびに、頑張って良かったと思える作品です。
【山田】監督、スタッフ、キャスト、皆、頑張ったよね。芝居では亮が周りを引っ張り、僕らも負けじと頑張っていたことを思い出します。前から亮のことは知っていたので、共演できて本当によかったと思います。
【吉沢】僕が演じた片切友一と、山田くんが演じた美笠天智は、圧倒的にせりふ量の多いキャラクターだったし、劇場版FINALに関しては友一と天智の話みたいな一面もあるので、芝居について相談したり、本読みに付き合ってもらったりして、乗り越えることができたと思います。
――きれいごとでは語れない、リアルな友情の姿が描かれた作品で、吉沢さんと山田さんの友情も生まれたんですね。
【山田】役者同士だと、それぞれ置かれている状況も違うし、各々の道があるから意外と仕事の話ってしづらいんですけど、亮にはすんなり話していましたね(笑)。撮影が終わってからも飲みに行ったりしているし。
【吉沢】山田くんは話しやすいんですよね。
――高校生役はいかがでしたか。
【吉沢】まだまだ、イケるでしょう。
【山田】僕はアラサーの仲間入りをしましたが、高校生はギリ、セーフって感じ。でも、中学の頃の回想シーンはつらくなかった?
【吉沢】中学生はきつかった(笑)。
【山田】マネージャーさんからもさすがに中学生は…って言われました(笑)。
■仕事していないとただのゴミ人間!?
――この作品を見ていると、友達って、友情って、なんなんだろうって、考えてしまいませんか?
【吉沢】確かに。この作品はメッセージ性がある作品だと思っていて、お金という現実を前に、友達を疑わず、信じることができるか、ということを突きつけてくる。友達っていいな、とじんわり熱くなるシーンもあるし。観る人によっていろんなことを感じられる作品なんじゃないかと思います。
【山田】高校生くらいの時って、一緒にいれば友達、一緒にいるから仲良しみたいなところもあるじゃないですか。でも社会人になれば、一緒にいる時間じゃないってわかるし、あいつも今、頑張っているかな?とか、相手のことを思う時間が大事なのかな。それに、自分が友達だと思っていればそれでいいと、思うようになりました。
【吉沢】本当に深いんだよね、この作品は。FINALの話なんですが、トモダチゲームの運営サイドに仲間の一人が連行されて、皆で助けに行こう、となるんだけど、一人だけ「(助けに)行く理由が見つけられない」と拒否するんです。そこで、僕が演じた友一が「お前の気持ちはわかる。じゃあ、連れさられたやつを助けるんじゃなくて、助けに行こうとしている俺たちに力を貸してくれ」と説得するシーンがあって、そこで気づいたんです。何事も考え方ひとつなんだなって。その時々の感情や先入観で決めつけないで、いろいろな角度から考えることが大事なんだなって思いました。
――お二人とも出演する作品の放送・公開が目白押しですね。
【吉沢】僕は仕事していないとただのゴミ人間なので(笑)。『銀魂』の原作者の空知英秋先生が「漫画家は漫画を書いていなければただのゴミです」とおっしゃっていたんですが、役者も同じだと思います。「休みがほしい」とグチるぐらい忙しい時が一番イキイキしていられるのかもしれないなって。
【山田】僕もゴミ人間ですよ。『トモダチゲーム』のクランクアップが昨年の仕事納めで、正月休みを2週間くらいいただいたんですが、撮影が終わったらまず『ファイナルファンタジー15』をやろうと決めていたので、ずっとゲームしていました。母親から「正月帰ってくるの?」と聞かれ、帰れないこともなかったんだけど、「帰らん」「なんで?」「ファイナルファンタジーやるからって」。
【吉沢】それはゴミ人間だな(笑)。
【山田】今の時期、休みをもらったらドラクエに走っちゃうと思うので、そこそこ忙しくてよかったです(笑)。それに、亮とも飲みに行って語ったりすると、「よっしゃ、僕も頑張ろう」と、刺激をもらえるし。仕事が忙しいってことは、頑張っている人たちと一緒にいることが増えるということでもあるので、どんどん楽しくなってきています。
――今後の抱負は?
【山田】「この役やっていたの山田くんだったんだ」と、後から気づかれるのがすごくうれしいんです。『トモダチゲーム』の美笠天智をやっていた人と同じ人?って、驚かせたいし、二十面相ばりの変幻自在な俳優になれるよう、頑張りたいと思います。
【吉沢】役者としてのスキルアップはもっともっと必要だと思っているので、ただひたすらに役に向き合っていこうと思っています。
『トモダチゲーム』のドラマ版、劇場版のBlu-ray&DVDが発売中。『トモダチゲーム 劇場版FINAL』は9月2日より公開される。
■『トモダチゲーム』概要
高校の修学旅行費としてクラス全員から集めた200万円が紛失してしまったことから始まる物語。バイトをしながら学費を稼ぐ貧乏学生の主人公・片切友一(吉沢)、修学旅行費紛失の責任を感じていた副委員長の沢良宜志法(内田理央)、友達の美笠天智(山田)、四部誠(大倉士門)、心木ゆとり(根本凪)の5人は、この中のうちの誰かが負った2000万円の借金返済のため、「トモダチゲーム」に巻き込まれる。
ドラマ版で第1ゲーム「コックリさんゲーム」を無事クリアし、劇場版(1作目)では第2ゲーム「陰口スゴロク」に挑み、ゲームの形を借りて普段はいえない秘密や裏の顔が暴かれていった。劇場版FINAL(9月2日公開)では、トモダチゲームを商売にしている運営サイドをつぶすため、最も過酷な最終ゲームに一人で挑もうとする友一に、美笠も追随。対戦形式の「友情かくれんぼ」がはじまる。
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2017/08/31