シンガーソングライターの松任谷由実が17日、都内で行われた帝国劇場の公演『ユーミン×帝劇vol.3「朝陽の中で微笑んで」』(11月27日〜12月20日)の制作発表会見に参加。舞台のタイトルでもある「朝陽の中で微笑んで」は41年前に発表した難曲であり、公演で披露することに不安を語りつつも「今の私の声で、今の表現力でこの歌をテーマとして歌うのは楽しみ」と前を向いた。 この曲は、荒井由実時代の1976年に発表したアルバム『14番目の月』に収められた名曲。「私の作品の中でも最も歌うのが難しい。カバーしてくれる方もスーパー歌唱力の人のみ。私は『この人は歌唱力以上の曲を書く』と評価されていたんですけど、窮鼠(きゅうそ)猫を噛んだというか、その切実さがこの歌に反映されている」と語った。作曲に込めた思いを改めて問われると「バラードにしたかったぐらいしか覚えていない」としつつも「永遠の中の一瞬というか、その感じをメロディーに載せたのを覚えている」と振り返った。
2017/08/17