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上白石萌音、“環境難民”ドキュメンタリーでナレーション「意識することが大事」

 女優の上白石萌音が19日に放送されるフジテレビ系ドキュメンタリー『チャンネルΣ 環境クライシス〜沈みゆく大陸の環境難民〜』(前10:25)でナレーションを務めることがわかった。急速に進む気候変動、それによる自然環境の変化で、住む土地や家を奪われ、避難を強いられた人々“環境難民”を取材。激変する生活環境でもたくましく生きる子供たちをありのままに描写する。

フジテレビ系ドキュメンタリー番組『チャンネルΣ 環境クライシス〜沈みゆく大陸の環境難民〜』(前10:25)でナレーションを務める上白石萌音

フジテレビ系ドキュメンタリー番組『チャンネルΣ 環境クライシス〜沈みゆく大陸の環境難民〜』(前10:25)でナレーションを務める上白石萌音

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 今年4月以降、パキスタンからインド北西部にかけて断続的に熱波が発生、最高気温53.5度を観測。日本でも九州北部豪雨をはじめ、各地で猛暑やゲリラ豪雨に見舞われるなど、世界中で異常気象が相次いでいる。この原因の一部と言われているのが、気候変動。経済大国となりつつあるインドで、気候変動に伴う洪水や海面上昇、干ばつなどの被害を負った地域も出ている。気温が50度を超える砂漠では、10キロの道のりを歩き水くみする少女、海面上昇などのために沈みゆく島では住居を失いつつある親子、コルカタのスラムから続々と都会に流れ着く人々など“環境難民”たちの姿を追う。

 また番組では地球温暖化に対し、先進国である日本が取り組んでいるプロジェクトも取り上げる。環境省では2030年までに26%の温室効果ガスの削減という目標を掲げ、“窒化ガリウム”という素材を利用した次世代デバイスの研究開発プロジェクトが進行中。そのプロジェクトの中心メンバーの一人・2014年ノーベル物理学賞を受賞した天野浩教授(名古屋大学)は、「今、日本で使われている電気機器の電子回路全てを、この材料に置き換えると10%ちかくの省エネが実現可能になる」と話す。

 このほか、日本企業による取り組みでは、環境に配慮した街づくりが世界的に評価されている「二子玉川ライズ」プロジェクトなど、自然との共生を目指す街づくりプロジェクト、温暖化によって死滅が進む珊瑚の再生プロジェクトなども紹介する。

 小学生の時にメキシコに住んでいたことがあるという上白石は、「日本とは違う空気だなと感じました。自分の住んでいるところがなくなったり、水がなくなったり、本当に生きるか死ぬかの間をさまよっている方々がいることを、嘘のない映像で見て、言葉で感じて、決して他人事ではないと思いましたし、地球がどんなに深刻で瀬戸際にあるのかを感じました」と言葉に力を込める。「心がヒリヒリする思いの中、感情をあまり乗せずに淡々と語ることが私にとってはとても難しかったです」と思いは強いだけに苦労する部分も。

 「『自分の一つの行動が地球規模でどんな影響を及ぼすのかをちゃんと意識しないといけない』、この思いは、多くの人に同じ形で届いたらいいなと思います。環境問題は、一部の人たちだけでなく、みんなが、どこでどんなことが起きているのかを知ること、意識することが大事だと思いました。この番組が、その大きな一歩になればと思います」と願っている。

関連写真

  • フジテレビ系ドキュメンタリー番組『チャンネルΣ 環境クライシス〜沈みゆく大陸の環境難民〜』(前10:25)でナレーションを務める上白石萌音
  • 気温が50度を超える砂漠で10キロの道のりを歩き水汲みする少女 (C)フジテレビ
  • 海面上昇などのため沈みゆく島「ゴラマラ島」 海岸から沈んでしまった地面を見つめる島の少女 (C)フジテレビ

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