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NMB48吉田朱里、アイドルの“裏側”みせて飛躍

 アイドルの“企業秘密”とも言えるかわいさの裏側をすべて明らかにすることで人気を集めるAKB48グループメンバーがいる。NMB48吉田朱里(20)はメイクやヘアセットのコツを伝授する『♯アカリンの女子力動画』をきっかけに若い世代の女性からの支持を得て、チャンネル登録者数は30万人を突破(7月23日現在)。ファーストフォトブック『IDOL MAKE BIBLE@アカリン』(主婦の友社)は発売前後に2度も重版され、7/31付オリコン週間“本”ランキングのファッション・写真集部門でも初登場1位を獲得するなど、売れ行き好調だ。ORICON NEWSでは“美容系YouTuber”として活躍する吉田にインタビューを実施し、人気上昇の手応えや男性ファンへの想いなどその本音に迫った。

ファーストフォトブック『IDOL MAKE BIBLE@アカリン』(主婦の友社)も好調のNMB48・吉田朱里 撮影:徳永徹

ファーストフォトブック『IDOL MAKE BIBLE@アカリン』(主婦の友社)も好調のNMB48・吉田朱里 撮影:徳永徹

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■“女子力動画”は最後のチャンス「芸能界を辞めようと思っていました」

 昨年2月にスタートし、自らが企画・撮影・編集をこなす『♯アカリンの女子力動画』は今では彼女の代名詞となった。周囲にはAKB48グループや乃木坂46などモデル活動をするメンバーも多く、そのなかで焦りがあったことは同著にも記されている。以前は「ずっとモデルさんになりたい気持ちがあったんですけど、どうやって行動していいかわからなかった」と悩みを抱えていた。

 そんなとき、女性ファンから『メイク動画をやってほしい』というリクエストを受け、アプリを使って“お試し”としてやってみたそう。「思ったより反響が大きくて『お、これか?』と思ったんです。調べてみると美容系YouTuberがでてきて、一つの趣味として、私もこんなに楽しくメイクを覚えられるならやってみたい! というのがきっかけだったんですけど…今までにないほどの反響があったので『これかもしれへん』って思いました」と確かな手応えをつかんだ。

 NMB48の1期生として加入し、まもなく在籍期間は7年。「これが成功しなかったら、なんの形にもならなかったらNMBを辞めようと思っていました。というか、芸能界を辞めようと。自分のなかで最後のチャンスにしよう。周りの1期生も減ってきてたし、『もう、いいか』って気持ちがあった」と当時の心境を語ってくれた。そんな並々ならぬ覚悟をもって“YouTuber”の世界に飛び込み、週に最低2回は動画をアップ。徐々にファン以外の女性からも関心を集めるようになり、再生数100万回を突破する“人気回”も現れた。

 「一昨年の『紅白歌合戦』で(同期の)上西恵ちゃんが辞めると聞いた時、『私は卒業して新しい道にいこうと思う』って言われたんです。でも『私はこれ(女子力動画)で一回、頑張ってみようと思う』って。初めてそのときに道が別れたんです」。その1年後、視聴者投票による『夢の紅白選抜』企画では6位を獲得。努力は着実に、形となって現れた。

■すっぴん、カラコン、崩れない前髪…かわいいの“裏側”を公開

 「かわいくなりたい!」を徹底的に追い求める彼女だが「グループ加入前は町内では私が一番かわいいと思っていたんですけど、NMBメンバーも先輩方もみんなかわいくて、私って『全然ブサイクや!』って思いました(笑)」と衝撃を受けた。「コンプレックスは全部です。体型も好きじゃないし顔の大きさとのバランスも好きじゃない。目もぱっちり開けられないし、鼻の形も輪郭も全部嫌いです!」と打ち明ける。

 「でも元の顔はこれで一生勝負しないといけないから、もっとかわいくなるために、いろいろメイクは研究しましたね。メイク技術のほかにも小顔矯正にいったり(笑)。隠すことを覚えて、これでいいと思っても次に嫌なところが見えてきたりと、いつまでたっても完璧にはなれない」。そんな底なしの欲求を自らが持っているからこそ、同世代女性の心をつかむコンテンツ制作ができるのではないか。

 動画のなかでは、すっぴんを惜しげもなくさらしたり、目の印象を大きく変えるカラーコンタクトを紹介したり、ライブなどで踊っても崩れないアイドルの“鉄壁前髪”の作り方を公開したりと、その裏側をすべて見せている。「アイドルがカラコンしてるとか、メイク中を見せるとかって、今まではタブーな感じだった。すっぴんも“盛れたすっぴん”じゃないと載せない、みたいな。私も最初は『カラコンです!』とか言いたくなかった(笑)」と抵抗もあったそう。

 「でも実際、私たちだって作り込んでいるところがいっぱいある。そういうところをみせることで親近感を持って、応援してくれる子もいる。普段は、アイドルのメイク術なんて知ることはできない、でも“崩れない前髪”だったり動画を見ている人が本当に知りたいことはそこなんだって。男性ファンからしたらあんなブサイクな顔とか見せてショックかもしれないけど、それは『ごめんなさい、かわいくなるためにはこうしているんです』ってところも見せちゃっていいかって。でもこれで女性ファンが参考してくれて、誰かのかわいいにつながるのだったら、それも新しい道だなって」。

■「AKB48の顔になりたい」秋元康氏にテーマソングをリクエスト

 そしてついに今年の『AKB選抜総選挙』では16位となり、AKB48のシングルに選抜入りを果たした。『女子力』が代名詞となっているが男性ファンに対しては感謝の言葉を口にする。「よくここまで『女子力、女子力』な私を応援してくれて選挙も入れてくれて…本当に感謝しています。いつも、何回も、引っかかっていたのは男性ファンの方々の気持ちで、アイドルとしては『みんなの理想じゃないよな? いいのかな?』って思っていました」。

 「でもこれが『最後のチャンス』だと思っていたからファンの人にはわかってほしかったし、だからこそ結果を残したかったんです。今まではチャンネル登録者数何万人と言われても本当にいるのかな? と思っていたんですけど、『紅白選抜』で6位になって男性ファンの方も安心させられたし、あそこでの結果があったからこそ今回の総選挙は応援してくれたんじゃないかと思います。今はフォトブックや総選挙選抜に入れたり、一人のお仕事ができたりと、アイドルとして結果が残せるようになったことを一緒に喜んでくださることがうれしいです」。

 そして念願のフォトブックでは動画では補えない細かなテクニックを徹底解説している。「私自身がメイク本やメイク雑誌が大好きでよく読むんですけど、説明を文字に起こすと難しいんですよね。『アイホール全体に塗ります』とか『キワに』とか。それをどうにかなくしたくて、ペンの持ち方だったり、擬音を入れたり、文章に私の口調を入れたり、大切なところに赤線を入れたりと、テーマを“教科書”にして、徹底的にわかりやすくするのにこだわりました」と渾身の一冊が出来上がった。

 ひとつの夢をかなえ、次なる目標は――。「AKB48としては選抜入りといっても16位、一番後ろなので、AKB48としても“入口”になれるようなAKB48の顔になりたいです。人気も知名度も上げたい。コスメプロデュースとか商品開発、私にしかできないことをやりたい。そしてぜひとも、アイドルとしては秋元康先生に女子力動画のテーマ曲をプレゼントしていただきたいな。いつかNMB48のMVやジャケット写真とかのプロデュースもやってみたいです」。国内だけでも300人を超すメンバーがいるAKB48グループのなかで、“武器”を身に着けた彼女が、自らが開いた可能性のなかでどのように輝いていくのかが楽しみだ。

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