人気アイドルグループ・乃木坂46が、11月に自身初となる東京ドーム公演を2日間開催することが決定した。2日、東京・明治神宮野球場で行われた全国ツアー『乃木坂46 真夏の全国ツアー2017』2日目公演のアンコールで発表された。2012年2月のCDデビューから6年目での夢舞台が決定し、メンバー総勢46人と超満員の4万人が喜びを爆発させた。

【写真】その他の写真を見る

　最新シングル「インフルエンサー」（3月発売）で初のミリオンセラーを達成し、勢いに乗る乃木坂46の自身初の東京ドーム公演は、『真夏の全国ツアー2017』（14公演、のべ18万人動員）のファイナルとして開催。デビューから東京ドーム初公演までの期間では、“公式ライバル”AKB48の7年目（2006年2月デビュー、2012年8月に初公演）を抜く。

　VTRでこれまでのライブの軌跡に続いて東京ドーム2daysが発表されると、メンバーは「2days？」「ホントに？」と目を丸くして驚き、白石麻衣、西野七瀬、生駒里奈、生田絵梨花、齋藤飛鳥らは一様に涙ぐんだ。生駒は涙ながらに「すっごい広いんだよ。そこにみんなでやっと立てるんだなと思うと…このメンバーでやっとあそこに行けるんだと思ったら、グッときたね」と喜びをかみしめ、キャプテンの桜井玲香は「怖いとか言ってられないですよね。ツアーファイナルなので、怖いなんて言わずに、皆さんを楽しませられるように、いいライブを作っていきたい」と意気込みを語った。

　ライブ市場活況の昨今とはいえ、国内女性アーティストにとって5万人規模の東京ドーム公演は高いハードルとなっており、過去3年で開催したのはAKB48、μ’ｓ、BABYMETAL、水樹奈々の4組のみ（9月には西野カナが初開催の予定）。乃木坂46の日程は改めて発表される。

　全国ツアーはきのう1日から神宮球場でスタート。4年連続となる同所でのライブは、前日とあわせて2日間とも即日完売となり、急きょ販売されたバックステージ席を含め、2日間計8万人のファンであふれ返った。チケット高額転売対策と後輩グループ・欅坂46の握手会事件を受け、入口では手荷物検査、金属探知機チェック、身分証確認が厳重に行われた。

　初の試みとして、中盤までは各期別のパフォーマンスとなり、トップバッターを務めた3期生が8曲、続く2期生が9曲、満を持して1期生が11曲を披露した。全員が合流するとキャプテンの桜井玲香は「私たち、乃木坂46じゃないですか。いまここに46名！　結成して6年経って、ようやく46人になりました。感慨深いですよね」としみじみ。終盤にはサマーチューン「ガールズルール」「裸足でSummer」「夏のFree＆Easy」「太陽ノック」を連発し、本編ラストの「スカイダイビング」では会場が一面ブルーに包まれるなか、460発の花火が夜空に咲き乱れた。

　アンコールでは、テレビ東京系の冠番組『乃木坂工事中』のMCを務めるバナナマンの日村勇紀が、同局系バラエティー番組『ゴッドタン』でおなじみの女装キャラクター「ヒム子」に扮し、メンバーと同じツアーTシャツ＆ミニスカで“乱入”。事前に知らされていなかったメンバーは驚きと歓喜の悲鳴をあげながら、6月28日にテレビ東京で生放送された『テレ東音楽祭』でのコラボレーションで話題となった「インフルエンサー」を再び披露し、4万人の大歓声がこだました。