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湯浅政明監督、仏アヌシー映画祭でグランプリ 高畑勲監督以来22年ぶりの快挙

 湯浅政明監督によるオリジナルアニメーション映画『夜明け告げるルーのうた』(公開中)が、フランスで開催された『第41回アヌシー・アニメーション国際映画祭』の長編部門グランプリにあたるクリスタル賞を受賞した。長編部門のグランプリを日本の作品が受賞するのは1995年『平成狸合戦ぽんぽこ』(高畑勲監督)以来、22年ぶりの快挙となる。

湯浅政明監督『夜明け告げるルーのうた』が仏の『アヌシー・アニメーション国際映画祭』長編部門クリスタル賞(グランプリ)を受賞(C)2017ルー製作委員会

湯浅政明監督『夜明け告げるルーのうた』が仏の『アヌシー・アニメーション国際映画祭』長編部門クリスタル賞(グランプリ)を受賞(C)2017ルー製作委員会

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 アニメ映画『マインド・ゲーム』(2004年)、テレビアニメ『四畳半神話大系』(10年)、今年4月公開の『夜は短し歩けよ乙女』などで知られる湯浅政明監督が、初の完全オリジナル劇場用新作として発表した本作。

 同映画祭長編部門へノミネートも今回が初にして、初受賞を飾った湯浅監督は、「スタッフキャストの皆様おめでとう!!応援してくださった方々もありがとうございます。良かった!! 」と直筆メッセージを寄せた。

 作品は、寂れた漁港の町・日無町(ひなしちょう)を舞台に、心を閉ざした中学生の少年・カイが、人魚の少女・ルーとの出会いと交流を通して、本当の気持ちを伝えることの大切さを教えてくれる、青春ストーリー。

 発表に先立ち現地で行われた上映会では、会場が満席になり、音楽に合わせキャラクターがリズミカルな動きをみせるシーンでは観客もリズムにのって手拍子が起こる場面も。上映後は割れんばかりの拍手が巻き起こっていたという。

 同映画祭ではこれまでにも日本作品が数多くノミネートされており、1993年に宮崎駿監督『紅の豚』、95年に高畑監督の『平成狸合戦ぽんぽこ』が共にグランプリを受賞、2007年に細田守監督『時をかける少女』が特別賞を、11年に原恵一監督『カラフル』が特別賞と観客賞をダブル受賞し、15年には原恵一監督の『百日紅 〜Miss HOKUSAI〜』が審査員賞を受賞している。

 カンヌ国際映画祭からアニメ部門が独立し1960年に設立。世界最大にして、最も歴史の古いアニメーション映画祭として知られている同映画祭では、併せて、アニメーション見本市MIFAも同時開催されるため、世界中から関係者が集まり、ビジネスの場としても注目されている。

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  • 湯浅政明監督『夜明け告げるルーのうた』が仏の『アヌシー・アニメーション国際映画祭』長編部門クリスタル賞(グランプリ)を受賞(C)2017ルー製作委員会
  • 現地で表彰を受けた湯浅政明監督(右)(C)2017ルー製作委員会
  • 湯浅政明監督の直筆メッセージ(C)2017ルー製作委員会
  • 湯浅政明監督『夜明け告げるルーのうた』が仏の『アヌシー・アニメーション国際映画祭』長編部門クリスタル賞(グランプリ)を受賞(C)2017ルー製作委員会
  • 湯浅政明監督『夜明け告げるルーのうた』が仏の『アヌシー・アニメーション国際映画祭』長編部門クリスタル賞(グランプリ)を受賞(C)2017ルー製作委員会
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  • 湯浅政明監督『夜明け告げるルーのうた』が仏の『アヌシー・アニメーション国際映画祭』長編部門クリスタル賞(グランプリ)を受賞(C)2017ルー製作委員会
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