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天海祐希、宝塚初舞台から30年「体力と気力の続く限り」進み続ける決意

 これまで、ドラマ『BOSS』(フジテレビ系)や『女王の教室』(日本テレビ系)など、数々のヒットドラマで“強い女”を演じてきた女優の天海祐希。頼れる女性として周囲を引っ張りながら、時にはコミカルな部分を覗かせたりと、ベテラン女優の貫禄と余裕は視聴者へも安心感を与える。そんな天海だが、シーズン2となるドラマ『緊急取調室』(4月20日スタート テレビ朝日系)では、共演の“おじさまたち”に囲まれ、教えられることも多いという。1987年に宝塚の舞台を踏んでから30年。謙虚に、まだまだ進化を続ける天海祐希の歩みは止まらない。

『緊急取調室』(4月20日スタート テレビ朝日系)刑事・真壁有希子を演じる天海祐希 写真:草刈雅之

『緊急取調室』(4月20日スタート テレビ朝日系)刑事・真壁有希子を演じる天海祐希 写真:草刈雅之

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◆自分を選んでくれた仕事に対し「期待に応えられる人間でいたい」

――2014年の放送でも人気だったドラマ『緊急取調室』。シーズン1からの共演者である田中哲司さん、速水もこみちさん、鈴木浩介さん、大倉孝二さん、でんでんさん、大杉漣さん、小日向文世さんとひと癖もふた癖もある俳優ばかり。
【天海祐希】本当に頼もしい先輩方です。前シーズンでも素なのか役作りなのか、わからないときがあったほどです。「あれ、こんなところに熱を入れるの?」というシーンも、つながった映像を見ると納得することが何度もあって。もう、悔しくなるぐらいステキなお芝居をしているんですね。おじさまたちのお芝居は見ていて飽きないし、勉強になります。

――主演クラスで多くの作品に出てらっしゃる天海さんも、お芝居に関してはいまだ勉強されてるんですね。
【天海祐希】実は、“勉強してます”というのは良くないとも思っていて。別の言い方で、経験を重ねて行きます(笑)。これからも、ずっと。

――それだけ女優として目標の設定値が高いということでしょうか。
【天海祐希】だって、すごく才能あふれる方たちの集まっている世界で、お仕事をいただいているわけですから。そこで私を選んでくださるお仕事に対して、期待に応えられる人間でいたいんです。私は自分の仕事で、世の中の方の人生を変えようなんて、だいそれたことは考えていません。でも、見てくださった方の考え方の一端や、その人の日常を変える小さなきっかけになったらいいなって。そのためにはできることは責任を持ってやらなければいけないと考えています。

◆おじさまたちの“恐怖心”を見習わなきゃいけない

――目指してる目標ラインもないんですか?
【天海祐希】私たちの仕事は、最終目標がないんですよね。サラリーマンの方なら、昇進とか明確なビジョンがあるじゃないですか。ただ、自分の体力と気力の続く限りは1メートルでも先に進みたいです。だって“キントリ”のおじさまたちも、あんなにキャリアも実力もあるのに、いろんなものに興味を持って、まるでわんぱく小僧みたいなんですよ(笑)。おじさまたちを見ていると「あぁ、こういうことなのかな」って思います。

――「こういうこと」というのは?
【天海祐希】私の目指しているところ、といいますか。おじさまたちは、「役をいただけるようになったのが遅かったから、いつそこに戻るかわからない恐怖心を持っている」とおっしゃっていたんです。だからこそ、慢心することもありませんし、役に対して正面から向き合い、いろいろ考えたり、工夫したり。あの姿勢を私も見習わなきゃいけないと思います。

◆「厳しいこと、つらいことなんてあって当たり前」

――そんな天海さんも、これまで長く女優をされている中で、大変なこともあったと思います。どんなふうにモチベーションを保っているのでしょうか?
【天海祐希】厳しいこと、つらいことなんてあって当たり前ですから。それがない方が、私は恐ろしいです。逆に楽しいこともたくさんありますよ。「あの作品、面白かったです」と言われるとすごく幸せな気持ちになりますし、誰かの役に立っているんだと思えますから。

――連ドラが始まると日々お忙しくなると思いますが、天海さん流のストレス発散法は?
【天海祐希】もう、寝るだけです(笑)。朝起きて、顔を洗って、歯を磨いて、何か食べてからまた寝ます。どうしても連ドラをやっていると、つい朝早く起きちゃうんですよ。でも、そのサイクルを崩すのも良くないので、一度起きてからまた寝ますね。「もう一度寝られる〜」と思うと、すごく幸せな時間。仕事がなかったら、1週間でも家に引きこもっていられるんじゃないかな。

――ちなみに寝てストレスを発散するのは、昔からでしょうか?
【天海祐希】いや、そんなことないですよ。高校生までは普通の女子高生だったので、宝塚に入ってから一変したんじゃないかな。でも宝塚時代は、よくみんなでご飯を食べに行ったり、カラオケにも行ったりしていましたね(笑)。
(文:今 泉)

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