■『第67回NHK紅白歌合戦』（31日、NHKホール）
　初出場の宇多田ヒカルが、英ロンドンのメトロポリタンスタジオからの生中継で4月期の朝ドラ『とと姉ちゃん』主題歌として話題となった「花束を君に」を披露した。宇多田は再始動後、数々の音楽番組に出演しているが、テレビで生歌を披露するのは2008年4月以来8年ぶり、復帰後初となった。

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　ドラマの主演で、この日はゲスト審査員を務めた高畑充希が「宇多田さんがお母さまに向けて書いた曲ということをうかがって、より歌詞が浮かび上がってきました」と感極まりながら話すシーンも。紅組司会の有村架純が「宇多田ヒカルさんはロンドンにいます」と紹介すると映像が切り替わり、9月に発売されたヒットアルバム『Fantome』のレコーディングを行ったロンドンのメトロポリタンスタジオからレコーディングスタイルで歌唱した。

　有村から紅白初出場の感想を聞かれると「大変貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございました」とはにかみながらあいさつ。高畑が「お久しぶりです。すごくすてきでした」と涙で声を震わせると、宇多田は画面越しに「お久しぶりです」と手を振り、「今年はご縁があってうれしかったです」と笑顔を見せた。

　宇多田は「人間活動に専念」するため、2010年12月からアーティスト活動を休止。14年5月にイタリア人男性と結婚し、昨年7月に長男を出産した。現在はイギリスで生活している。

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