今年を代表する人物の一人、小池百合子東京都知事とお笑いタレントのビートたけしの対談が実現した。2人が会話するのは、2012年9月に小池都知事が当時議員としてテレビ朝日系『ビートたけしのTVタックル』に出演して以来、4年ぶり。「今度花でも持っていってデートに誘っちゃおうかな（笑）。この間お邪魔した者ですって言って（笑）」とご機嫌で対談の手応えを語ったたけし。この模様は、25日放送の『ビートたけしのTVタックル　たけし＆爆笑問題がメッタ斬り！2016をザワつかせた30人！』（後6：57〜11：10）で放送される。

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　対談が行われたのは、東京・新宿にある東京都庁。たけしはアメリカのトランプ次期大統領に扮してリムジンで都庁に乗りつけ、出迎えた千原ジュニアも大爆笑。小池都知事は笑顔で「ナイス・トゥ・ミート・ユー」と英語であいさつし、たけしの“ボケ”を受け入れる余裕を見せた。

　東京オリンピック・パラリンピックや築地市場の豊洲移転など、「大変な時に知事になっちゃいましたね」というたけしに、小池知事は「お給料を半分に減らしたり、豊洲の問題でケジメをつけて、さらにそこから2割減らして…」と言いつつも、「前の人のせいにするのは簡単。でも、問題は解決していかないと」と自らの姿勢をアピール。さらに、たけしに「（給料を減らした分を）貢いでくれる？」と強烈なジョークをかまし、これにはたけしも「私は都民税をいっぱい払っているんですから」と応戦して笑いを誘った。

　小池都知事に対する街の声を紹介すると、東京五輪のコストカット、都議会の透明化、築地市場の移転問題などへの対処に「満足」という声が多い一方、同じ問題に対して「不満」の声も。五輪のコストカットについては「パフォーマンスではないか」という声も上がったが、たけしが「もめることが大事なんだよね、あそこでもめたおかげでみんなが（問題があることに）気付いたのは確かだから」と言うと、思わず小池都知事は「たけしさん、やさしい〜」と喜びの声を上げた。さらに新国立競技場に聖火台がない話題になると「あれは聖火台がないので成果台無し、というのよね」とギャグを入れ、ジュニアも「知事は返してくれるので面白いですね〜」と大喜び。知事は「知事室ではオヤジギャグを言うので、みなさんずっこけています（笑）」と自ら暴露し、意外な一面を垣間見せていた。

　最後に街の人200人に聞いた「都知事として100点満点で何点？」という評価を発表。その点数に一同驚き「また来年、街の人の点数を持ってここへ来ましょう」という提案に、小池都知事も「楽しみにしています」とにっこりと応えていた。

　たけしは「小池さんは『タックル』にも来てくれているし、政治家になって長いからこなれている、という印象だね。とはいえ、大ナタを振るうのは大変だと思いますよ。ある程度、時間も必要なんじゃないかなぁ。いまの豊洲などの問題を解決するのは、いろいろな事情が絡んで大変だと思いますよ。その中でこれまでのことを切り崩そうとした小池さんだけど、まだまだ難しい問題が多いと思うよ」と同情。

　世間には「たけしを政界へ」という声も根強いが、たけしは「芸人が真面目なことを言い始めて、ワイドショーとかやるようになったら終わりだよね（笑）」とシャットアウト。来年の抱負は「わからない」としながらも、「いまの世界、経済の二極化とか、あらゆる面での二極化が進んで両極端になってきている。それって人間の進化の終わりが近いことの現れだっていう人もいるんだよ。だから、人類絶滅の兆候が見えてきているのかな」と持論を展開。「自分も長くやっているといつかは自然消滅しちゃうのかな？そう思っています」と話していた。

　番組では、今年、話題となった人物30人にスポットを当て、たけし、大竹まこと、阿川佐和子のレギュラー陣に爆笑問題、東国原英夫、テリー伊藤らゲストを迎えつつ激論を交わしつつ、ザワついた1年を振り返る。