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“イケメン料理番組”増加 新たな売り出し方として定着?

 国分太一が出演する『男子ごはん』(テレビ東京系)などをきっかけに火がついた“料理男子”ブーム。最近では、『ZIP!』(日本テレビ系)内のコーナー「MOCO’S キッチン」の人気もあり、イケメンが出演する料理番組が増加傾向にあるようだ。イケメン俳優やタレントが料理の腕を振るっているほか、寺田真二郎氏など“イケメン料理研究家”をTVで見る機会も増えている。“イケメンのうえに料理上手”という要素が女性の心をつかみ、起用する局側にとっても、タレントを売り出す側にとっても、好ましいコンテンツとなっているのだ。

すっかり料理男子としての地位を確立した速水もこみち (C)ORICON NewS inc.

すっかり料理男子としての地位を確立した速水もこみち (C)ORICON NewS inc.

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■イケメン料理番組の流れを作った速水もこみち

 料理の専門家ではなく、男性タレントが料理をする番組の先駆けとなったのは、やはりフジテレビ系『SMAP×SMAP』の1コーナー「ビストロスマップ」だろう。それまでは、料理は研究家やプロの料理人が作るのが当たり前で、『キューピー3分クッキング』(日本テレビ系)のような典型的な主婦向け料理番組では、年配の料理研究家が登場するのが定番だった。そこへ男性タレントたちが参入し、歌手や俳優たちが料理を作るという新鮮さ・親近感がウケ、同時に“料理ができる男性はカッコイイ”という文化をも作り出すことになる。実際、SMAP自身もイメージアップに成功し、番組・出演者双方が得をするウインウインな関係が成立したのである。

 また、最近では、“弁当男子”“水筒男子”“自炊男子”などの言葉が生まれたように、男性が料理をするのはむしろ当たり前であり、「モテル男は料理ができる」という“常識”まで確立されている。
「特に『MOCO’Sキッチン』はいい成功例だと思います。当時の(速水)もこみちさんは、イケメン枠でデビューして数多くのドラマに出演してはいたものの、ちょっと伸び悩みの時期に差し掛かっていたと思います。でも『MOCO’Sキッチン』に登場するやいなや、その意外に華麗な包丁さばきが、世の女性たちの心を再び虜にし、ネットでは流行語も生み出しました。タレントとしてのもこみちさんの存在感が再び増しただけでなく、レシピ本や、もこみちさんの代名詞とも言える、オリジナルのオリーブオイルも大ヒット。大変な経済効果があったわけです」(エンタメ誌編集者)

■好感度高い“料理ができるイケメン” ブレイクするチャンスにも

 この“経済効果”は『男子ごはん』でも同様、レシピ本が増刷を重ねるなど、料理番組制作上、欠かせない要素となっている。各局がこぞって料理番組の制作に乗り出すのも当然であり、料理番組以外の情報番組の1コーナーとしても、男性タレントが料理するといった場面が増えているようだ。例えば、『白熱ライブ ビビット』(TBS系)では、NEWSの加藤シゲアキが体験企画で料理をするシーンも多いし、『シューイチ』(日本テレビ系)の企画「KAT‐TUN中丸雄一のまじっすか!?」でも、中丸が現在流行っている旬の料理に挑戦したりしている。しかも意外に中丸の料理の腕はよく、先生顔負けの仕上がりになることもある。

 そんな料理番組でもちょっと異色の存在と言えるのが、NHK Eテレで放送中の『グレーテルのかまど』。主人公はパティシエという設定の瀬戸康史、作るものは様々な物語にちなんだスイーツ。イケメンパティシエとスイーツ…という、今では定番の女性がときめく組み合わせだが、放送回数は200回を超える長寿番組になりつつある。また、女性チャンネル・LaLaTVで放送されている『メンズキッチン』も人気を集めている。女性チャンネルだけあって、キャッチフレーズは「僕らのごはん、食べていかない?」。歌舞伎俳優の中村隼人はもちろん、やはり特筆すべきは、料理研究家・寺田真二郎のずば抜けたイケメンっぷりだろう。
「以前から、川越(達也)さんやコウ(ケンテツ)さんといったイケメン料理人はいましたが、寺田さんはジャニーズ系というか、今流行りの少女コミックの映画版に出てきそうな甘いマスク。過去最高レベルですね。ちょくちょくテレビにも出演し始めているし、ブレイク寸前と言えます」(前出・編集者)

 最近では、料理動画をアップするイケメンユーチューバーも現れるなど、多方面へと広がりを見せている。当然、これからもイケメン料理番組は増え続けるだろうし、むしろ“イケメン”は最低必要条件であって、その料理手腕や料理のクオリティこそが競われる時代になるのかもしれない。イケメンタレントにとっては、ブレイクするチャンスツールがひとつ増えたことでもあるし、テレビ局にとっても“美味しい”番組となっていくのは間違いない。

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