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押井守監督、構想15年執念の映画公開にモゾモゾ「パッとしなくもめげない」

 押井守監督の15年越しの夢が、ついにかなった。資金調達の問題から1999年に製作が凍結され、ファンの間で幻の押井作品として語り継がれていた物語が、映画『GARM WARS/ガルム・ウォーズ』として結実。きょう20日より全国の劇場で公開が始まり、東京・TOHOシネマズ六本木で舞台あいさつに登壇した押井監督はモゾモゾと興奮を隠せない様子で、「いつものことだけど、パッとしない結果に終わってもめげません」と押井節でファンの喝采を浴びていた。

映画『ガルム・ウォーズ』初日舞台あいさつに出席した押井守監督 (C)ORICON NewS inc.

映画『ガルム・ウォーズ』初日舞台あいさつに出席した押井守監督 (C)ORICON NewS inc.

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 約250席の会場は満員御礼状態で、押井作品を初めて観た人は女性客1人のみ。押井ファンの集結に「いつもお世話になっております。毎度、毎度、感謝しています」と押井監督。

 全編カナダでロケを敢行し、外国人俳優を起用して撮影に挑んだ本作。主人公カラを演じたカナダ出身のメラニー・サンピエールからメッセージが寄せられ、日本語版の吹き替えを担当した朴ロ美が代読するのを、押井監督は遠くの一点をじっと見つめながら聞いていた。「目、潤んでいませんか?」と朴に顔を覗かれると「ライトがまぶしいから」とごまかしていたが、「いろいろ思い出すね」と感慨もひとしお。

 日本語版については30年来のつきあいがあるスタジオジブリの鈴木敏夫氏がプロデュースを担当。「一切口出ししない紳士協定みたいなものがあったので、まだ大スクリーンで日本語版を観ていないし、アフレコにも立ち会わなかった」と明かして、観客を驚かせていた。日本語版と英語版(字幕)が同時公開されているが「日本語版は絵に集中できる。鈴木敏夫をほめるのはしゃくだが、情緒が全面に出ていて日本語版はより優しく、やわらかい印象。両方、観てほしい」と促していた。

 舞台あいさつには日本語版の宣伝コピーを手がけた虚淵玄氏も登壇した。

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  • 映画『ガルム・ウォーズ』初日舞台あいさつに出席した押井守監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『ガルム・ウォーズ』初日舞台あいさつに出席した(左から)虚淵玄氏、声優の朴?美、押井守監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『ガルム・ウォーズ』初日舞台あいさつの模様 (C)ORICON NewS inc.
  • 声優の朴?美=映画『ガルム・ウォーズ』初日舞台あいさつ (C)ORICON NewS inc.
  • 虚淵玄氏=映画『ガルム・ウォーズ』初日舞台あいさつ (C)ORICON NewS inc.

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