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冨田勲さん長男、父の最期明かす「倒れる一時間前まで打ち合わせ」

 作曲家・シンセサイザーの冨田勲さんが5日、慢性心不全のため東京都立広尾病院で亡くなった。84歳。長男で慶應義塾教授の冨田勝氏が8日、コメントを発表し、勲さんがたおれる1時間前まで打ち合わせをしていたことを明かした。

 勝氏は「父は(11月上演予定の新作)『ドクター・コッペリウス』を完成させたいという並々ならぬ強い思いを持っていて、倒れる一時間前までも楽しそうにそのイベントの打ち合わせをしていました。『11月までは死ねなくなっちゃったよ』と笑って言っていました」と、回想。

 また「父はもともと低血圧なので、立ちくらみのように意識が一時的に飛ぶことはよくありました。今回倒れた時も、徐々に意識が薄れていったと思われますので、本人はまた意識が戻るつもりでいると思います」と語った。

 自身の幼少期を「私は父にあれしろこれしろと言われたことは一度もありませんでした。既製の常識にとらわれずに、信じた道を突き進む父の背中が、私の人生においていつも背中を押してくれました」と思い返し、「父の作品と志は、亡くなることはありません。これからも冨田勲をどうぞよろしくお願い致します」と呼びかけた。

 冨田さんは1932年東京生まれ。慶応義塾大学在学中からNHKの音楽番組の仕事を始め、63年大河ドラマ第1作『花の生涯』をはじめ、現在までに計5本のシリーズの音楽を担当。66年には手塚治虫氏のTVアニメ『ジャングル大帝』『リボンの騎士』の音楽を作曲、従来のアニメ音楽を越える優れた音楽性が高い人気を呼び、交響詩版「ジャングル大帝」は同年の芸術祭奨励賞を受賞した。



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