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“ポスト中居正広”の最右翼 村上信五のMC才量

 人気グループ・関ジャニ∞村上信五の“トーク力”が止まらない。これまでもバラエティ番組をはじめ、この3月に“卒業”した情報番組『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)のMCを同じ関ジャニ・横山裕とともに5年間務めるなど、着実にキャリアを積み上げてきた。初のメイン司会となるスポーツトーク番組『村上信五とスポーツの神様たち』(フジテレビ系)も1周年を迎え、ますます冴えわたるそのトーク力は、ビートたけし明石家さんまマツコ・デラックスも絶賛するほどだ。“ポスト中居正広”の呼び声も高い、村上信五の“司会力”とはどんなものなのだろうか?

司会としても活躍する関ジャニ∞の村上信五 (C)ORICON NewS inc.

司会としても活躍する関ジャニ∞の村上信五 (C)ORICON NewS inc.

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◆ビートたけしら大物相手でも物おじせず、相手の懐に飛び込む姿勢

 関ジャニ∞は、お笑いもできればバンドもこなす個性派ぞろいだが、中でも村上は関西Jr.時代からツッコミ役として頭角を現してきた。横山裕や安田章大が強烈にボケると、すかさず村上が突っ込む。村上のいかにも大阪人らしい“間”が笑いを誘い、アイドルでありながら“普通のお兄さん”感覚満載の村上には、ファンならずとも親しみがわく人も多い。先述の『スポーツの神様たち』は、サッカーの釜本邦茂三浦知良、ラグビーの松尾雄治、体操の森末慎二など、まさにスポーツ界のレジェンドと呼ぶにふさわしいゲストを迎え、過去の名勝負の真相や知られざるエピソードをトークで引き出していく番組だが、村上はくだけた柔らかい物腰ながらも決して礼儀を失わず、“神”ゲストたちの語りに合いの手を入れたり、すかさず質問したりする。その気取りのない巧みなトークで、思わずフィギュアスケートの伊藤みどりは“世界初のトリプルアクセルの秘密”を、プロレスの藤原喜明は“長州力襲撃事件の真相”を話してしまうほどなのである。

 さらに村上は、スタジオのトークだけでなく、釜本とブラジル代表・ネイマールの3人でリフティングをして見せたり、女子プロレスラーから関節技をかけられたり、全日本男子バレーボールの石川祐希選手と一緒にストレッチをするなど、体当たりで相手の懐に飛び込んでいき、ゲストたちからまた別の面を引き出そうと努力するのである。

 また村上は、ビートたけしとの掛け合いもこなすなど、大物相手でも物おじするところがない。たけしは村上のことを「紅白の司会者になるんじゃないか」と発言したこともあり、「器用な人は何をやっても器用。歌って踊ってやっている人だから、しゃべりにもリズムがあるし、いろいろと知識が豊富。勉強しているんだろうね。大阪人らしく、いい間のとり方をする」と大絶賛しているのだ。

 明石家さんまもそんな村上の熱心な姿勢に一目置くひとり。『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)では、お笑いタレントがノーギャラで番組を見学するのが恒例になっているが、村上も参加したいと言ってきたというし、ダウンタウンの『ガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)を長年手がけ、“ガースー”として知られる菅賢治プロデューサーも、「村上くんほどトークのうまい人には絶対かなわない」と手放しの褒めようなのだ。

◆ジャニーズNo.1のMC力を身に付けた中居との共通点

 マツコ・デラックスとともにメインの司会を務める『月曜から夜ふかし』(同系)でも、ひと筋縄ではいかないマツコと関西弁のタメ口で鋭く絡んで見せ、ファン層を一気に広げた。礼儀には厳しいはずのマツコも、「ジャニーズだけど気取ってなくて、ちゃんとツッコミをしてくれるところがいい」と発言。ネットなどでも「あのくだらなくてテキトーな感じがいい」「笑いすぎて椅子から転がり落ちた」と高評価を受けており、マツコのトーク力ももちろんあるが、村上の持ち味が大いに活かされていると言えるだろう。さまぁ〜ず三村マサカズや俳優の山田孝之らも、ツイッターで番組の面白さについてつぶやいているくらいである。

 NEWS手越祐也も『手越祐也&城彰二のサッカーアース』(日本テレビ系)でキャスターを務めているが、ジャニーズでは中居正広を筆頭に、井ノ原快彦国分太一櫻井翔など、司会やキャスターとして活躍する先輩が多い。そして村上の親しみやすさと絶妙な間の取り方は、どこかSMAPの中居正広に通じるものがあるようだ。

 「中居さんは早くから、“ジャニーズでおしゃべりが一番できるようになる”と言って、独自に道を切り開いてきました。『笑っていいとも!』(フジテレビ系)でタモリさんと20年間仕事をして、タモリさんの“場を仕切るのでなく、流れを読んで自分の表現も変えていく”司会ぶりを目の当たりにして、バラエティでの自分のトークのあり方を身につけてきたんです。そしてたどりついたのが、“感情を安定させて、いつでも相手の言葉を引き出したり、気持ちを受け入れる”こと。これは、今の村上さんにそのまま当てはまりますね。村上さんは中居さんを見て学んでるのかもしれません。実は、そんな村上さんを見て、同じ関西出身のジャニーズWESTの桐山(照史)さんが“司会力”を磨いているという話もあります」(バラエティ番組制作会社スタッフ)

 そうすると、中居スタイルに関西特有の肩の力を抜いた“ノリ”の良さがプラスされるぶん、村上には他の出演者もいっそう馴染みやすく、制作サイドも使いやすいと言えるかもしれない。ましてや、その村上を桐山照史が後追いしいてるというのだから、まさにジャニーズの裾野の広さを表わしている。今後もさらに、様々なバラエティ番組で、MC・村上信五の姿を見ることになりそうだ。

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