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森脇和成の芸能界復帰は成功するのか?歓迎ムードからほど遠い現状

 猿岩石で有吉弘行の相方だった森脇和成が11年ぶりに芸能界に復帰した。話題にはなっているが、今後この世界で活躍できるかについては疑問視する声が大半だ。そんな予想を覆す隠し玉を森脇は持っているのだろうか?

◆ブームが去り芸能界を引退してから復帰まで

 広島で小学生時代から友人だった有吉と森脇が結成した猿岩石は、1996年に『進め!電波少年』(日本テレビ系)内の企画「ユーラシア大陸横断ヒッチハイク」で、無名のお笑いコンビから一躍、全国的な人気者になった。旅行記『猿岩石日記』はシリーズ累計250万部を売り上げ、藤井フミヤ・尚之が楽曲提供したCDデビュー曲「白い雲のように」もミリオンセラーに。

 だが芸人としての地力は乏しく、ブームが過ぎると人気は急降下して、2004年にコンビ解散。有吉はピン芸人になり、長い不遇の時代を経て“あだ名の命名”をきっかけに再ブレイク。現在は冠番組9本を含むレギュラー10本を持つなど、猿岩石のピーク時以上の超売れっ子になっている。

 一方の森脇はそのまま芸能界を引退。経営していたサパークラブが半年で破たんしたあと、13種もの職業を転々とし、直近ではブランド品の輸入販売会社で営業をしていた。といった話をしたのが、今年7月に出演した『ヨソで言わんとい亭』(テレビ東京系)や『しくじり先生』(テレビ朝日系)でのこと。

 “根気がなくて芸人を辞めちゃった先生”として出演した『しくじり先生』では、最高で月収2000万円だった猿岩石時代からの転落などを振り返り、最後に「サラリーマンを辞めます」と宣言。芸能界に復帰し、10月27日に『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)に出演した。

 『さんま御殿』では冒頭で明石家さんまに紹介され、「有吉とは10年で1回しか話してない」「取引先で有吉のことばかり聞かれて、商品の話ができなかった」などと話したが、その後はさんまに話を振られることもなく、まるでトークに入れなかった。もしくは編集でカットされたか。

◆当然、有吉の便乗だけでは生き残れない

 現状で森脇の売りは“有吉の元相方”の一点に尽きる。一定の期間はひと通りバラエティ番組に呼ばれるかもしれないが、有吉の話で終わるだけで彼自身がおもしろいと思われなければ、一つひとつの番組でしっかりとツメあとを残していかなければ、二巡目はないだろう。10年ものブランクを経た再ブレイクといえばヒロミの例はあるが、ヤンチャでアクの強い個性があり、多数のレギュラーを持っていたヒロミが、大人としての丸みも身に付けて復帰したのに対し、森脇は猿岩石時代も芸人としてウケていたわけでなく、有吉のように改めて下積みからやり直してもいない。さらにいえば、とくに強いキャラもない。

 加えて、芸人仲間も歓迎ムードではないようだ。土田晃之がラジオで森脇について「ふざけんなよ、と思って。ちょっとやっちゃ次の仕事の繰り返しで、また戻ってきただけ。そんなに芸能界は甘くない」と一刀両断。他の芸人も、売れなくても踏ん張り続けてテレビに出られるようになった立場からは、有吉への便乗めいた森脇がひな壇の一角に座るのもおもしろくないはず。トーク番組に出ても、いい“パス”がもらえるのか。

 森脇の切り札となるのは有吉との共演、あわよくば猿岩石の復活だ。『さんま御殿』では「復帰するので有吉に電話したけど出てくれなかった」と話していたが、今のところ有吉から森脇復帰にリアクションはない。そもそも猿岩石を知らない世代の視聴者も多く、有吉側に森脇と絡むメリットは少ない。仮に共演が実現しても、森脇の“次”に繋がる展開にはなりそうにない。

 森脇本人がブログで「緩くやって行きたい。無理をせずに…。ゆっくりと…」と綴っていたが、そんな姿勢で大丈夫だろうか。ブログ自体も凡庸でいまひとつおもしろ味に欠けるようだ。芸能界を離れていた11年間、職を転々としていたなら、それなりの経験や苦節も積んだはず。有吉と関係なく、自分だけの会社員経験を芸に昇華できれば、芸能界で再びポジションを築く可能性もなくはないのだが。芸能界という戦場に再び舞い戻った森脇にそんな期待も込めつつ、今後の活動に注目していきたい。
(文:斉藤貴志)