先月24日に肝内胆管がんのため亡くなった女優・川島なお美さん（享年54）の通夜が10月1日、東京・青山葬儀所にてしめやかに営まれた。秋元康氏、平尾昌晃氏、山田邦子、神田うの、荒川静香、川崎麻世ら多くの著名人が参列し、“涙雨”が降るなか、故人と別れを惜しんだ。

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　喪主は夫でパティシエの鎧塚俊彦氏。祭壇には白を基調とした花で彩られ、川島さんの遺影の付近にはワインのボトルとグラス、犬のぬいぐるみなど、故人に縁のある品が添えられた。鎧塚氏は喪主のあいさつで「最後まで本当に立派でした。川島なお美は最後まで川島なお美のままでした。女房は、川島なお美は、本当に幸せ者でした」と声を震わせながらも気丈に話した。

以下、囲み取材に応じた参列者の主なコメント。

山田邦子
「すぐ病院にも行きましたが、最後の最後まで働いた。改めて偉かった。（闘病生活は）すさまじかったです。必死に頑張っていました。なにかできることはないかと言ったら、しばらく考えてから『ない』と。かなり男前の人でしたから。最後は舞台で最後の最後までやろうと…偉かったです。すごい頑張り屋で真面目。完璧を目指してうまくいったのだと思います。馬鹿ですね…残念です。同い年で、長きに渡ってプライベートでもお仕事でも一緒でしたから、とてもさびしいです。いつもふざけて『いいね、年下の旦那さんで』というと、『送ってもらえるよ』って。こんなことじゃがっかりです。
（川島さんが余命を知らなかったということに）一日一日と体力がなかったと思うし、思いたくなかったのでは。ため息ついてたのでは。でも弱音はないです。大女優にきっとなったと思う。これからが楽しみだったのにとても無念です。安らかに…なんだか引っ張られそう。直はん（川島の愛称）だったらいいです。またいつか会いたいです」

平尾昌晃氏
「高校生のときにオーディションで初めて会ったけど、とびきりかわいかったね。長い付き合いだったけど、僕のチャリティーゴルフにも来てくれたり、気さくでいい子でしたよ。裏表のない子。演技が上手になってミュージカルもどんどんやってほしかったけど、つらいですね…」

デヴィ夫人
「舞台女優として舞台で倒れ、美しいままで亡くなることは、すごいなと思いました。お顔は実にきれいでした。本当に寂しいです。動物愛護のことでも一緒に戦ってくれました。努力をしてくださったし、彼女の舞台も必ず見に行ってましたし、私のパーティーも来てくれた。でも私はうらやましいです。とっても素敵な死だと思う。最後の最後まで舞台で倒れて美しいままで死ぬ。完璧主義の彼女らしい。だから偉いと思う。ただ、もしかしたら今年いっぱいは仕事をしたかったかもしれませんが、美しいままで逝けるのは彼女らしい。私は誇りに思うわ」

川崎麻世
「僕も残念ですし、思い出がたくさんです。きのうからなお美ちゃんの代役とけいこしているのですが、胸が痛くて。親友をひとりなくしてしまったかなという思いと、けいこ中ですけどなお美ちゃんと演じる予定だった11月の（舞台）『クリスマス・キャロル』はなんとしてでも成功させたい。まさか、なお美ちゃんがこんなに早く亡くなるとは夢にも思っていなかった」

南野陽子
「すごくいいお姉さんでした。本当になお美さんは賢くて、きっと大丈夫だろうと思っていました。もっとお話をしたかったですね。『私はこう演じるけど、南ちゃんはどう演じる？』って」