AKB48の川栄李奈(かわえいりな)が8月4日にAKB48を卒業した。卒業後は“女優”を目指すと宣言したが、女優の道を選んだことに対して、一部で「おバカキャラだったのに意外」だと話題になっている。一方、ファンの間では、以前から川栄の演技力は高いと評価されていた。川栄は、AKB系きっての演技派女優として今後、活躍していけるのだろうか?
■以前よりファンの間では演技力が話題を集めていた
川栄は2010年、AKB第11期研究生オーディションに合格してデビュー、2012年、26thシングル「真夏のSounds good!」で初の選抜メンバー入りを果たす。そして2013年、『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の「国立め茶の水女子大学付属第48高等学校期末テスト」に出演すると、『Haste makes waste』の訳を「ハステとワステが仲良く作った」(原文ママ)とするなど、珍解答を連発。見事、センターバカ(最下位)を獲得し、一躍“おバカキャラ”として知名度を急上昇させたのである。その後も翌年には、通信教育のユーキャンのCMに出演するなど、おバカキャラをフルに活用して活躍。一時、不運な事件で休養するが、この2015年に卒業するに至った。
AKB48のメンバーが登場するドラマとして、今夏は5作目の放送も予定されている『マジすか学園』(テレビ東京)というドラマシリーズ。同作に出演した川栄の演技力は、ファンの間では密かに高い評価を受けていた。2014年、深夜ドラマ『セーラーゾンビ』(テレビ東京)に主演すると、企画・総合演出の犬童一心から、「本当に、いわゆるスキルの高い女優さんという感じですね」「これから女優さんとしてやっていく人になるんだろうなというのは、僕はすぐにわかりました」(ムック『FREECELL 特別号28』より)と大絶賛された。そして同年、宮藤官九郎脚本のドラマ『ごめんね青春!』(TBS系)で、カトリック系の女子高生役を演じると、「つーかお前、なにチラチラ見てんだよ!」と、そのほんわかしたルックスからは想像のつかない“ブチ切れ”演技を披露したが、これには確かに度肝を抜かれた。試写会では、主演の錦戸亮に「ブチ切れる川栄さんの切れ味が凄い」と絶賛され、川栄の演技力は一般層にも知られるようになったのだ。
■アンチが少ないことが強み
卒業後はまず、かつて上戸彩が映画で主演した作品『AZUMI』の舞台での主演を予定している川栄だが、果たして本当に女優として大成するのだろうか? AKB卒業組で、同じように“女優”を目指した先輩に、前田敦子と大島優子のふたりがいる。ふたりはかつての2大エースだっただけに、AKB卒業後もすぐに主演、もしくは準主役級の役が与えられた。その一方で、期待ややっかみも多いだけに、“人気先行”や“演技力不足”と囁かれた時期もあったが、それぞれ徐々に演技力をつけ、今では安心して見られるレベルに達した感もある。川栄の場合、AKBのエースというほどのポジションではなかったが、逆にいえばそれほどのプレッシャーがないことは好材料といえるかもしれない。また、いわゆるアンチも少なく、女優としての余計な“雑音”も少ない。それだけに、ほぼ川栄本人の?素”の状況からスタートできるのも、一般層からは好感をもたれる要素になるはずだ。
AKBもグループとしての最盛期となってからずいぶん経ち、人気メンバーたちも多くが卒業していったが、一方で卒業後の“苦戦”も囁かれることが多くなってきた。そんな中、川栄が持前の演技力で大成し、「あの女優さんって元AKBだったの?」といわれる日がくるのか、それとも「アイドルにしては演技がうまい」といったレベルで終わるのか。今後の川栄の活躍が、“元AKB”の新たな指標となるかもしれない。
(文/五目舎)
■以前よりファンの間では演技力が話題を集めていた
川栄は2010年、AKB第11期研究生オーディションに合格してデビュー、2012年、26thシングル「真夏のSounds good!」で初の選抜メンバー入りを果たす。そして2013年、『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の「国立め茶の水女子大学付属第48高等学校期末テスト」に出演すると、『Haste makes waste』の訳を「ハステとワステが仲良く作った」(原文ママ)とするなど、珍解答を連発。見事、センターバカ(最下位)を獲得し、一躍“おバカキャラ”として知名度を急上昇させたのである。その後も翌年には、通信教育のユーキャンのCMに出演するなど、おバカキャラをフルに活用して活躍。一時、不運な事件で休養するが、この2015年に卒業するに至った。
AKB48のメンバーが登場するドラマとして、今夏は5作目の放送も予定されている『マジすか学園』(テレビ東京)というドラマシリーズ。同作に出演した川栄の演技力は、ファンの間では密かに高い評価を受けていた。2014年、深夜ドラマ『セーラーゾンビ』(テレビ東京)に主演すると、企画・総合演出の犬童一心から、「本当に、いわゆるスキルの高い女優さんという感じですね」「これから女優さんとしてやっていく人になるんだろうなというのは、僕はすぐにわかりました」(ムック『FREECELL 特別号28』より)と大絶賛された。そして同年、宮藤官九郎脚本のドラマ『ごめんね青春!』(TBS系)で、カトリック系の女子高生役を演じると、「つーかお前、なにチラチラ見てんだよ!」と、そのほんわかしたルックスからは想像のつかない“ブチ切れ”演技を披露したが、これには確かに度肝を抜かれた。試写会では、主演の錦戸亮に「ブチ切れる川栄さんの切れ味が凄い」と絶賛され、川栄の演技力は一般層にも知られるようになったのだ。
■アンチが少ないことが強み
卒業後はまず、かつて上戸彩が映画で主演した作品『AZUMI』の舞台での主演を予定している川栄だが、果たして本当に女優として大成するのだろうか? AKB卒業組で、同じように“女優”を目指した先輩に、前田敦子と大島優子のふたりがいる。ふたりはかつての2大エースだっただけに、AKB卒業後もすぐに主演、もしくは準主役級の役が与えられた。その一方で、期待ややっかみも多いだけに、“人気先行”や“演技力不足”と囁かれた時期もあったが、それぞれ徐々に演技力をつけ、今では安心して見られるレベルに達した感もある。川栄の場合、AKBのエースというほどのポジションではなかったが、逆にいえばそれほどのプレッシャーがないことは好材料といえるかもしれない。また、いわゆるアンチも少なく、女優としての余計な“雑音”も少ない。それだけに、ほぼ川栄本人の?素”の状況からスタートできるのも、一般層からは好感をもたれる要素になるはずだ。
AKBもグループとしての最盛期となってからずいぶん経ち、人気メンバーたちも多くが卒業していったが、一方で卒業後の“苦戦”も囁かれることが多くなってきた。そんな中、川栄が持前の演技力で大成し、「あの女優さんって元AKBだったの?」といわれる日がくるのか、それとも「アイドルにしては演技がうまい」といったレベルで終わるのか。今後の川栄の活躍が、“元AKB”の新たな指標となるかもしれない。
(文/五目舎)
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2015/08/16