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解散危機から一転、“個性”を武器に活躍するNEWS

 アイドルグループ・NEWSのメンバーの活躍が際立っている。グループとしては先日、東京ドームの5万5000人の大観衆の前で、全国7ヶ所25万5000人を動員。一時は主要メンバーがぬけ、解散の危機もささやかれた。しかし、特筆すべきは4人それぞれが“個性”を生かした優れたソロ活動を行ない、その活動を通じてグループそのものの認知度や人気度を上げてきたことだ。そうした、NEWSが提示する新しいアイドルグループの“形”をメンバーそれぞれの“個性”を検証しながら考察する。

◆知性派からアイドル王道キャラまで、各者各様の魅力あるNEWS

 リーダーの小山慶一郎は現在、日本テレビの報道番組『news every.』の月曜から木曜の16時台でメインキャスターを務め、そのアナウンス能力は局アナをしのぐとさえいわれている。滑舌もよく、冷静沈着にニュースを読む姿は、アイドルとしての彼を知らない人にはもはや“実力派アナウンサー”にしか見えないだろう。NEWS内では地味な存在に見える加藤シゲアキも、“作家”として強い個性を発揮。2012年に初の小説『ピンクとグレー』(角川書店)を発表し、その後も1年に1冊のペースで現在までに4作を上梓、それぞれ版を重ねている。直木賞作家・石田衣良に、「才能あるひとりの青年が全力で書いた“リアル”だ」とまで絶賛された才能の持ち主なのだ。

 ソロ活動の観点からいえば、このふたりは芸能活動“以外”で活躍する知性派ともいうべき存在だが、増田貴久手越祐也は芸能活動において実力を見せる。ふたりは2006年より「テゴマス」のユニットを組み、ともに歌唱力に対する評価は高かった。増田にいたっては、『水曜歌謡祭』(フジテレビ系)にソロで出演し、さだまさしや槇原敬之といった大御所と共演したほど。クセのない、素直で伸びやかな声質で、大御所ふたりを食ってしまうかと思われるほどの歌唱力はジャニーズNo.1との呼び声も高い。

 そしてNEWSのエース的存在ともいえる手越祐也は、バラエティ番組などにも出演し、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)ではナルシストキャラとして、内村光良に突っ込まれることも多い。定着した“平成の火野正平”といった“女のコ大好き”キャラや“やんちゃ”キャラも、もはやネットでは一周してリスペクトの対象とさえなっている。今では、ジャニーズ系アイドル王道キャラの数少ない継承者といえるかもしれない。

◆個々の活動の成果をNEWS自体の知名度や人気のアップに貢献

 こうしてみると、4人ともに十分な個性を持ち合わせ、それぞれがもはやピンでも活動できそうなNEWS。ジャニーズ系でもこれだけメンバーが多方面で秀逸の活躍をするグループも珍しいのではないか。しかしメンバーそれぞれが、もとよりアイドルであり、NEWSであることを最優先し、個々の活動の成果をグループに持ち帰っては、NEWS自体の知名度や人気のアップに貢献している。もちろん、グループには紆余曲折もあった。7月30日に放送の番組『ZEROカルチャースピンオフ アイドルの今、コレカラ』(日本テレビ系)内で、加藤は「グループにいることに意味があるのか悩んだ時期がある」「でも(の大野智が)個展をやっているのを見て、グループ(嵐)を引き上げている感じがあった」「4人となった今は、NEWSでとことんアイドルをやろう」などと語り、現在のNEWSの“形”を象徴するかのような発言を見せている。

 実際、かつての主要メンバーの不在が、逆に今の4人の隠されていた実力と魅力がクローズアップされることになったのも事実。今後もNEWSのメンバーには、それぞれのソロ活動を通して、これまで以上に多方面で“個性”を発揮し、グループに還元していくだろう。

(文:五目舎)

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