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“堅いはずなのにユルい” ギャップで注目の企業Twitterアカ

 公共放送の公式アカウントらしからぬ“中の人”のユルいつぶやき でNHK広報のTwitterアカウントが注目を集めてから約3年。ここ最近、“堅い”イメージがある企業のユルいTwitterアカウントが続々とフォロワー数を増やし、アカウント同士の絡みも含めて話題を集めている。何と総合家電メーカー・SHARPと体重計などの販売を行っている健康総合企業・タニタの公式アカウントを“擬人化”したWEB漫画『シャープさんとタニタくん』まで登場。企業Twitterアカウントが“企業”、“中の人”を超え、個別の人格さえも持ち始める事態になっている。

“堅い”イメージなのに“ユルい”ギャップが人気、企業のTwitter

“堅い”イメージなのに“ユルい”ギャップが人気、企業のTwitter

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■SHARP×タニタTwitterはついに漫画化

 関東地方の梅雨明けが発表された19日。「関東甲信、梅雨やめるってよ」と、映画『桐島、部活やめるってよ』にかけたツイートをしたのは、創立100年を越える言わずと知れた老舗企業、SHARP株式会社のTwitterアカウントだ。歴史の長い会社だけあって、さぞかしツイートされる内容も“堅い”のかと思いきや、数年前からそのユルさが有名となっており、フォロワー数20万人を超える人気アカウントとなっている。経営再建中の中、2015年3月期決算における純損益が2223億円と、大幅な赤字に転落してしまった同社だ が、Twitterアカウントは極めてマイペースだ。

 毎日つぶやかれる、有名人のお誕生日ツイート。“中の人”の趣味か、心なしかアニメや漫画のキャラクターが多い。また最新の洗濯機の宣伝をしたかと思えば、そこに添付されていたのは美少女キャラクターの画像。もちろん確信犯的行動なのだが、続いて「先ほど洗濯機の発売をお知らせしましたが、擬人化脳が捗り過ぎるあまり、家電少女のキャラ画像を添付してしまいました」とお詫びツイートを投稿。また時には掃除機が“ブキっぽい”という理由から、同社の掃除機の製品画像とともに「ブキの極み家電。」という画像が投稿される。面白い投稿の中にさりげなく製品の紹介を入れ込み、上手くPRを図っているのだ。

 また、レシピ本『体脂肪計タニタの社員食堂〜500kcalのまんぷく定食〜』の大ヒットで注目を浴びたタニタもTwitterアカウントのユルさが話題を集めており、タニタTwitterの「タニタとコラボしてくれるとこないかな・・・ツイッターでですけど」というツイートにSHARPのTwitterが反応したことから、Twitterアカウント同士が交流。時には他社のTwitterアカウントを巻き込みながら友情を育んでいく姿が注目を集め、ついにTwitterアカウントが“擬人化”され、pixivコミックで6月より『シャープさんとタニタくん』というタイトルで漫画化されてしまう事態に。これまでの常識やイメージを覆す展開となっているのだ。

■“お堅い”企業イメージを覆し新たな顧客を取り込める可能性も

 しかし、こうした企業Twitterが注目を集めているからといって、ただユルいツイートをすればいいというものではない。NHKもそうだが、“お堅い”イメージがある企業が“ユルい”ツイートをする…そのギャップがあるからこそ、人気を集めるのだ。こうした取り組みがどこまで企業のブランディングへとつながっているかは未知数な部分もあるが、これまでとはまた違った層にTwitterを通してプラスイメージを持ってもらうことができれば、すぐに購買につながるとはいかないまでも、将来的に顧客となってくれることもあるだろう。“擬人化”は極端な例かもしれないが、今後、企業Twitter発のコラボや新たな展開が増えていく可能性がある。

 堅いイメージのある企業がユルいTwitterをやることについては、一部には批判の声もある。しかし、“中の人”にはぜひとも今の姿勢を貫き、今後も多くの人が興味を持つような面白い情報を発信していってほしいもの。漫画化の次にはどのような展開が待っているのか、今後もその動向に注目していきたい。

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