5月28日に大腸がんのため亡くなった今井雅之さん（享年・54）の『お別れ会』が16日、都内ホテルでしめやかに営まれ、俳優の梅沢富美男、女優の酒井法子、SMAPの中居正広ら著名人、関係者など約600人が参列した。

【写真】その他の写真を見る

　祭壇は今井さんのイメージカラーであった赤を基調に、ユリ、バラ、カーネーション、胡蝶蘭など計3005本の花で彩られ、今井さんの代表作である舞台『THE WINDS OF GOD』の写真を遺影として使用。棺桶には、靴や闘病中に届いた激励の手紙、千羽鶴などが納められ、弔辞は俳優の千葉真一、脚本家の奈良橋陽子が読み上げた。

　献花後には、囲み取材が行われ参列した著名人たちがそれぞれ対応。故人との最期の別れを惜しんだ。主なコメントは以下のとおり。

千葉真一
「まだまだたくさんやることがあった。約束してたことがいっぱいあった。社会のことを考えて、日本の演技界をどんな風にした方がいいのか、日本の俳優がどう世界で活躍できるのか。そんな話ができるのは唯一、彼だけだった。取り残されちゃった感じがあってすごく寂しい」

梅沢富美男
「彼とは2010年に舞台で共演させてもらって、それからいろんな仕事をやるようになってお付き合いさせてもらった。彼が病気になって、彼がどんどん変化していくのを身近に見ているのがつらかった。俺を気に入ってくれたのかは未だにわからないけど『先輩、実は…』と病気のことを初めていってくれたのが僕だった。去年の8月、9月です。常々『病気には敗けない』と言ってた。お医者さんがダメと言っても彼はやっていきたいと最後まで、ドクターストップがかかるまで一緒に仕事させてもらった。きょう、お別れ会でこんなにたくさんの人が集まって彼としても成仏したのかな」

宮川大輔
「2000年の『THE WINDS OF GOD』をきっかけに自分がどん底だった時に気合を入れてくれたおかげで今がある。まだ実感がないです。素晴らしい舞台にかかわらせてもらった。やっぱりすごい方なんですけど、気さくでアニキみたいでやんちゃな子供のような寂しり屋。舞台を演った時も的確で、その時は表情が違くて怖く気合が入りました。恩師です。最後には握手もしましたが、握手も強くて芯の強さを感じました。最後まで今井雅之さんは男らしかった。すごい方だと思った」

陣内智則
「イメージ通りの情熱的な方で魅力的でおちゃめ。プライベートもお仕事も色々と教えてもらった。豪快なやんちゃな大先輩でした」

なだぎ武
「とにかく明るい方。最初は怖いかなと思っていたけど、笑ってるイメージが以外でした。自分が一番つらいはずなのにそういう中でも現場に笑いを提供していて、すごいなと。寂しがり屋で意地っ張りだけど、強い人だなと思いました」

井戸田潤
「けいこ中はすごい怖い。けど、けいこが終わるとはしゃいだり、芸能界のことを教えてくれた大先輩。一言、ありがとうございます。また何かあったら相談させてください」