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フジテレビ、ネットフリックスの波に「乗る」 『テラハ』新作などを先行配信

 今秋に日本市場に参入する有料動画配信の世界最大手、Netflix(ネットフリックス)が17日、東京・台場のフジテレビで会見を開き、『テラスハウス』の新作『TERRACE HOUSE NEW SEASON COMING』(仮)と、連続ドラマ『アンダーウエア』(英題:Atelier)の2つのオリジナルコンテンツの制作、供給することを発表した。両作品とも日本でのネットフリックスのサービス開始と同時に、放送に先駆け独占Premiere(先行)配信される。

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 ネットフリックスは、米カリフォルニア州ロス・ガトスに本社を置く有料動画配信会社。2007年より動画配信を開始して以来、会員数は増加の一途をたどり、2010年のカナダ進出を皮切りに海外展開を急ピッチで進めている。世界50ヶ国に進出済み(5月現在)で、会員数は6200万人以上。日本をはじめアジアへの進出、さらに16年末までには世界中どこでも利用可能となることを目指している。

 米国ではケーブルテレビの視聴者を奪う形で、急成長を遂げたネットフリックス。独自に製作・配信した連続ドラマ『ハウス・オブ・カード』(13年)が、ネット配信で初公開されたドラマシリーズとして史上初めて、テレビ界のアカデミー賞にあたる『第66回(14年)エミー賞』を受賞するなど、オリジナルコンテツの製作・配信にも力を入れ、勢力を拡大してきた。

 日本上陸を控え、既存の放送局といかに付き合うのかが注目される中、最初にフジテレビとのオリジナルドラマの共同制作の発表に至ったネットフリックス代表取締役社長のグレッグ・ピーターズ氏は、「フジテレビのテレビの未来に対するビジョン、革新的なことに挑戦していく精神に共感できた」とコメント。『テラスハウス』の新作については「すでに人気があってブランド力が確立されていますし、若い世代がインターネットでも楽しみたいと思える番組であるところに魅力を感じました」と手堅い選択であったことをうかがわせ、「日本の視聴者が何を求めているのか考えながら、オリジナルコンテツを作っていきたい」と話した。

 基本的にテレビ番組は無料で視聴できる日本市場に対しては「日本の視聴者が無料で観ることに慣れていて、お金を払ってまで観たくないという人もいるかもしれないが、逆に作品から興味を持つ人もいるかもしれない。私たちはコンテンツを充実させることに努めて、興味を持ってもらえる可能性を広げて会員を増やしていくしかない。時間がかかるかもしれないが、始めることが大きなきっかけになる」と語った。

 低料金の定額配信サービスの普及は、放送業界にとって「テレビ離れ」を加速させる懸念もある。フジテレビの常務取締役大多亮氏は「懸念はあるが、放送する前にネットで配信するようなこともやっていかないと、さらにテレビから離れていってしまうのではないか」と語り、ネットフリックスが世界規模で起こした波に「乗る」ことに、「前向き」な姿勢を強調。

 「可処分時間の奪い合いの中、テレビ局が作った番組に触れていただかないと何も始まらない。動画配信を当たり前のように観ている人たちが増えていく中で、柔軟性を持ってコンテンツを作っていかないとますますテレビは廃れていってしまうのではないか」と危機感を口にした大多氏。テレビ局は放送業務だけでなく、制作会社としての側面もあることから「すばらしいコンテンツを作れば、観たい人はお金を払っても観てくれるし、商材の勝負という点では変わらないと思う」と話していた。



関連写真

  • (左から)フジテレビ専務取締役大多亮氏、Netflix代表取締役社長グレッグ・ピーターズ氏 (C)ORICON NewS inc.
  • (左から)フジテレビ専務取締役大多亮氏、Netflix代表取締役社長グレッグ・ピーターズ氏 (C)ORICON NewS inc.
  • (左から)フジテレビ専務取締役大多亮氏、Netflix代表取締役社長グレッグ・ピーターズ氏 (C)ORICON NewS inc.

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