先月18日に肺がんの摘出手術を受け、同22日に退院したタレントの大橋巨泉（81）が、4日放送のBS朝日『ザ・ドキュメンタリー』（毎週木曜　後7：00）に出演し、手術後のテレビ復帰を果たした。

　番組は手術後初となったインタビュー取材の模様を放送。現状について、巨泉は「元気ですよ」と断言。医師に言われた「もうがん細胞がなくなった。ラッキーでしたね」との言葉で心理的にも楽になったといい、「10日間で4キロくらい（体重が）増えた」と元気な様子を見せた。

　取材には巨泉の闘病を支えた寿々子夫人も同席。夫人が「これで終わってくれることを願っている」と夫を気遣うと、巨泉も「妻がいなければとっくに死んでいた」と支えに感謝し、「おれ結構おもしろいから、おれを生かしておきたいじゃない？」と冗談まで飛ばした。

　“死”について質問されると、巨泉は「おれは終活なんて好きじゃない。がんと闘い切れば甘んじて死ぬ」とキッパリ。一方で、がんと闘うすべての人に向けては「まだ死にたくないと思ったら、医者に相談してその道を探るべきだと思います」と助言した。

　巨泉は先月22日、「本当に日本の医学、医術の進歩ぶりは素晴らしく、皆さんも進んでがんと闘っていただきたいと思います」などと退院を報告。23日にはラジオ番組に出演し、回復ぶりをアピールしていた。

　これまでに、胃がん（2005年）、中咽頭がん（13年）、リンパ腫（14年）、肺がん（15年）と4度のがんを経験している。