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ポップカルチャーの“今”を象徴するTシャツの役割とは

 ここ数年、もっともカジュアルでシンプルな服である、“Tシャツ”に対して、世間の意識が変わってきている。かつては、ファッション性を重視するというより、その時代の流行を“過剰”に反映するアイテムだった(ピースマーク、「CAT」「nwo」ロゴのTシャツなど)。しかし今では、個人個人の個性・ファッション感覚を、オシャレかつ安価に表現する服になったといえるし、現在のポップカルチャー(アート、音楽、映画、アニメ、ゲームなどの大衆文化)とも融合・体現するアイテムになってきているのだ。

 まずはキャラクターTシャツ。やはり昔は、「私はこのキャラが好きです!」という個人主張を過剰にしてしまう、ちょっと恥ずかしいTシャツが多かったような気がする。デザインも、そのキャラの顔が大きくプリントされているだけのものがほとんどで、あまりオシャレとはいえないシロモノだったし、ヘタすれば、かなり“オタク臭”のするものだった。しかし今では、さりげなく、かつオシャレにキャラの世界を取り入れているものが多い。ディズニーやPIXARといった子供っぽくなりそうなキャラも、実にクールにデザインに取り入れていて、大人でも無理なく着こなすことができる。

 また、ここ数年ですっかり定番化したといえるのが、ロックTシャツ。これもかつては「私はこのバンドの超ファンです!」とアピールするのが専門のアイテムで、へヴィメタルやハードロック系のTシャツに至っては、黒一色におどろおどろしいイラスト……という独自の世界を築いていた。だが、同じくハードロック系のAC/DCやヴァン・ヘイレンといったバンドのロゴがカッコいいと、浜崎あゆみなどに評価されると、あっという間に一般層に浸透。ローリング・ストーンズのベロ(舌)のマークのロゴがプリントされたTシャツなどは、世界中で大流行した。

 さらに最近の大きなトレンドに、人気ブランドとユニクロのコラボTシャツがある。ブランド物のTシャツといえば、そのブランドのロゴを大々的にプリントしたものが多かったが、同コラボでは、ファッション性も高く、ブランド双方の長所をうまく取り入れている。
 
消費者側としても、人気ブランドの服を手ごろな値段で手に入れることができるし、ブランド側も、多くの消費者にアピールできるチャンス。まさにウインウインの関係であるといえるだろう。しかもTシャツ文化のオリジナルを追及していった結果、ユニクロがたどり着いたのは、脇に縫い目のない“丸胴”のボディ。すべてのディテールを見直し、品質も向上しているのだ。

 こうして見ると、Tシャツはその時代のポップカルチャーを映す鏡でもあるし、今では過剰になり過ぎず、オシャレに「自分の好きなもの」をアピールできるアイテムになった。また、各自の個人のファッションセンスを、それほどコストをかけることもなく表現できるのも魅力だ。今年の夏は、あらためてTシャツにこだわってみてはいかがだろうか?

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