ジョージ朝倉の人気コミックス『ピース オブ ケイク』が、田口トモロヲ監督、多部未華子・綾野剛の出演で映画化されるにあたり、劇中に登場する「劇団 めばち娘」を丸尾丸一郎（劇団鹿殺し）の演出で実際に旗揚げすることが決定。9月17日（木）〜27日（日）渋谷・CBGKシブゲキ!!で上演される舞台『ツチノコの嫁入り』の出演者オーディションが行われる。

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　劇中に登場する「劇団めばち娘」は、映画『ピース オブ ケイク』で、多部未華子演じる主人公の志乃が衣装スタッフとして入団した劇団。下北沢界隈を中心に活動し、「深いようで浅い毒気のある物語」をアバンギャルドな演出で魅せることで人気を博しており、映画では座長の千葉を峯田和伸（銀杏BOYS）、オカマの看板俳優「天ちゃん」を松坂桃李が演じている。

　劇団めばち娘は、原作および映画内で『ツチノコの嫁入り』『パラリンレス』という2作品を上演しているが、今回実際の劇場でリアル舞台として上演されるのは『ツチノコの嫁入り』。自分たちの存在を認めない人類に対し、復讐を誓うツチノコの生き残りをかけた壮大な悲劇のストーリーだ。作・演出を務めるのは「劇団めばち娘」に負けず劣らずの個性派集団「劇団鹿殺し」の丸尾丸一郎。映画でも劇中劇の構成・演出を手掛けた丸尾が、映画とは異なる完全オリジナルキャストで、完全版として上演する。

　今回、舞台『ツチノコの嫁入り』に出演するキャストを募集。応募資格は18歳以上の男女。劇団鹿殺しのメンバーを含むメインキャストとオーディション合格者による舞台となる。丸尾のアバンギャルドな作風に付いてこられる強者キャストの登場を待っている。話題の映画と連動した注目度抜群の企画に俳優志望者はチャレンジしてみよう。応募要項の詳細は、オーディション情報サイト「デビュー」に掲載中だ。

■丸尾 丸一郎（作・演出）プロフィール

1977年5月1日生まれ 大阪府出身。
劇団鹿殺し座付き作家。2010年に書き下ろした戯曲『スーパースター』が第55回岸田國士戯曲賞最終候補にノミネートされ、劇作家としての地位をゆるぎないものに。また、PARCO presents「カフカの『変身』」（主演 森山未來）、映画『モテキ』（大根仁監督／主演 森山未来）、舞台『リンダリンダ』（作・演出 鴻上尚史／主演 松岡充）等に出演、俳優としても注目される一方で、NHKラジオドラマ『無くならへん』の作・演出をつとめるなど、作家としの活動の幅を広げている。2014年1月、作・演出をつとめたOFFICE SHIKA×Cocco『ジルゼの事情』（主演：Cocco）は大きな話題を呼び、僅か8カ月という異例のスピードで再演が決定。同年9月にサンシャイン劇場＆新神戸オリエンタル劇場で上演され、8千人を動員する。11月にはNHKラジオドラマ『親愛ならざる人へ』（出演：水野美紀、杉浦太陽、室井滋、平野正人ほか）の作・演出をつとめ、冬にはミュージカル『ライチ☆光クラブ』（演出／河原雅彦 12月上演予定）の脚本をつとめる。