鳥取県のプレミアム付き宿泊券が1日、全国のコンビニ等で発売され、用意していた1万4000枚が4分で予約が埋まり、午後には完売した。予想以上のスピードで売り切れとなったため、同日午後に予定していた石破茂地方創生担当相を招いた体験購入イベントも急きょ中止になった。今後の追加発売や第2弾の実施について、同県は「これからアンケート調査を実施する予定で、その反響を分析して、検討していく」としている。

　地域創生と経済活性化のため創設した新交付金を活用した同取り組みは、鳥取県内の旅館などで利用できる額面1万円のチケットを5000円で販売するというもの。コンビニの端末で購入予約が行えるシステムを全国で初めて取り入れたところ、予想以上の早さで予約枚数が埋まった。

　「宿泊券にすることで、日帰りではなく滞在期間を長く持っていただけることを期待した。砂丘だけではなく、コナン空港など、長く滞在してもらい、色んな場所を訪れて欲しいと考えた」と同県担当者。「今回の企画は、あくまでも地域経済のカンフル剤になればと捉えている。来たいという人の背中を押す、潜在需要を掘り起こすため。そのチャンスになれば」とコメントしている。