ロッテの中央研究所が、歯磨き剤などに使用される「メタリン酸ナトリウム」を配合したガムがコーヒーによるステイン着色を除去するホワイトニング効果を試験管試験で確認した。歯に対する美意識が高まるなか、コーヒーによる歯の色素沈着で悩んでいた人にとっては、朗報だ。
同研究では、リン酸ナトリウム類のステイン(飲食物中の着色成分が歯などの表面に付着することによる着色汚れ)除去効果を比較し、メタリン酸ナトリウムを有効成分として選定。ガムに使われる甘味料である糖アルコール(キシリトール・マルチトール)は、メタリン酸ナトリウムのステイン除去効果に影響を与えないが、酸味料(クエン酸)はステイン除去効果を阻害することがわかった。さらに、メタリン酸ナトリウムを配合したガムの抽出液は、配合していない抽出液よりも高いステイン除去効果を示すことが明らかになった。
近年、歯に対する美意識の高さから歯科外来での歯のブリーチ(ホワイトニング)が注目されている。外因性による歯の着色の大部分は、食品中に含まれるポリフェノールなどの着色物質が歯の表面に付着することによって起こる。ロッテ中央研究所では、日常的に美味しく、かつ安全で手軽に歯のホワイトニング効果を得ることのできる食品を開発するため、歯に付着した外因性ステインを取り去り、歯を白く保つことのできるガムについて研究。
同研究では、コーヒーによって歯に付着したステインを除去する効果を持つガムに配合する成分として、歯磨き剤への使用でステイン除去効果の研究が進んでいるリン酸ナトリウム類のうちステイン除去効果の高い素材を選定。これをチューインガムとして応用する上で、ガム成分である糖アルコール(キシリトール・マルチトール)や酸味料(クエン酸)とリン酸ナトリウムとの相互作用、特にステイン除去への阻害の有無を検証。これらを加えて作製したチューインガム製品の抽出液を用いてステインを除去する効果を検討した。
なお、歯の検体として歯の表面を覆うエナメル質の主成分であるハイドロキシアパタイトのディスクを使用。試験管試験ではあるが、口腔内の条件を模するためすべての実験を唾液存在下で行った。同研究結果は、東京歯科大学の学会誌『歯科学報』第115巻第1号誌上で発表された。
◆ロッテ中央研究所による研究結果
同研究では、リン酸ナトリウム類のステイン(飲食物中の着色成分が歯などの表面に付着することによる着色汚れ)除去効果を比較し、メタリン酸ナトリウムを有効成分として選定。ガムに使われる甘味料である糖アルコール(キシリトール・マルチトール)は、メタリン酸ナトリウムのステイン除去効果に影響を与えないが、酸味料(クエン酸)はステイン除去効果を阻害することがわかった。さらに、メタリン酸ナトリウムを配合したガムの抽出液は、配合していない抽出液よりも高いステイン除去効果を示すことが明らかになった。
近年、歯に対する美意識の高さから歯科外来での歯のブリーチ(ホワイトニング)が注目されている。外因性による歯の着色の大部分は、食品中に含まれるポリフェノールなどの着色物質が歯の表面に付着することによって起こる。ロッテ中央研究所では、日常的に美味しく、かつ安全で手軽に歯のホワイトニング効果を得ることのできる食品を開発するため、歯に付着した外因性ステインを取り去り、歯を白く保つことのできるガムについて研究。
同研究では、コーヒーによって歯に付着したステインを除去する効果を持つガムに配合する成分として、歯磨き剤への使用でステイン除去効果の研究が進んでいるリン酸ナトリウム類のうちステイン除去効果の高い素材を選定。これをチューインガムとして応用する上で、ガム成分である糖アルコール(キシリトール・マルチトール)や酸味料(クエン酸)とリン酸ナトリウムとの相互作用、特にステイン除去への阻害の有無を検証。これらを加えて作製したチューインガム製品の抽出液を用いてステインを除去する効果を検討した。
なお、歯の検体として歯の表面を覆うエナメル質の主成分であるハイドロキシアパタイトのディスクを使用。試験管試験ではあるが、口腔内の条件を模するためすべての実験を唾液存在下で行った。同研究結果は、東京歯科大学の学会誌『歯科学報』第115巻第1号誌上で発表された。
◆ロッテ中央研究所による研究結果
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2015/03/18