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世界、そして日本の若者の間でも人気高まる「俳句」

 マンガやアニメなどは、もはや有名すぎるほど有名だが、そのほかにも日本のカルチャーで海外でも人気のあるものは意外と多い。世界で最短の定型詩と言われる「俳句」もその一つ。多くの国々で、日本語はもちろん各国の言葉で詠まれている。

日本では若年層、外国でも人気の『俳句』(※写真は『お〜いお茶新俳句』の一句)

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2013年には、昨年までEU理事会議長を務めたベルギーのヘルマン・ファン・ロンパイさんが2冊目の俳句集を出版したということで、日本でも話題となった。また同じくベルギーには、正岡子規を生んだ愛媛県松山市から俳句ポストが送られて設置されており、投函された句が無料で松山市に送られる仕組みとなっているそうだ。

もちろん、送った松山市にもたくさんの俳句ポストが設置されており、海外から日本を訪れた観光客も作品を投函することが多いとのこと。日本国内には外国人のための俳句教室も存在している。

日本では従来、中高年というイメージが強かったが俳句を詠む層だが、いまや若者の間にも広まりを見せている。1998年に始まった、松山市と近郊の高校が参加するイベントだった俳句甲子園は、現在、「全国高校俳句選手権大会」となり、参加校数は50以上にも上る。

そして、若年層の俳句熱を高めた何よりの要因が、株式会社伊藤園が1989年から開始した『おーいお茶新俳句大賞』の存在だ。同コンテストでは、「季語」などの俳句が持つ厳密なルールは不問。多少「字余り」「字足らず」であってもOKで、厳密なルールにとらわれず、感じたこと、思ったことを五・七・五のリズムに乗せて自由に表現しようという「俳句」ならぬ「新俳句」を募集したことで、若者から多くの応募を集めるようになった。事実、昨年の第25回では、過去最高となった総数173万9401句の応募のうち、小中高生が162万3180句で、全体の93.3%となった。また応募した高等学校数は、全国の約5分の1を占めたという。

2015年第26回の応募締め切りもいよいよ2月28日(消印/送信有効。学校などの団体応募締切は2月10日ですでに終了)に迎えるが、今年も若い人からの作品がすでにたくさん届いているようだ。

過去5回の最優秀賞である文部科学大臣賞の受賞者を見ても、なんと10代が3人。しかも、うち2人は11歳と12歳。今年は果たして同賞(賞金50万円)を、どの世代のどんな作品が選ばれるのか。結果は2015年7月7日(予定)に、同社ウェブサイトなどで発表される。

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