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「すごいと言われたい」松坂桃李が追いかける父親の背中

 昨年のNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』に続き、今年も映画『マエストロ!』『エイプリルフールズ』『日本のいちばん長い夏』『ピース オブ ケイク』など、話題の出演作が目白押しの松坂桃李。そんなエンターテイメントシーンの第一線で大活躍中の松坂が、父親の背中を追う役どころを続けて演じた。「父と息子の関係を描く作品への興味が強い」という松坂に、自身の父との関係性を聞いてみると「父親に『おまえ、すごいな!』と言われたい思いもあってこの仕事をやっているところもある」。心の中の熱い想いを明かしてくれた。

父に褒められたことがないという松坂桃李(写真:鈴木一なり)

父に褒められたことがないという松坂桃李(写真:鈴木一なり)

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 大河ドラマ『軍師官兵衛』で演じた黒田長政、公開されたばかりの音楽映画『マエストロ!』での主人公の天才ヴァイオリニストと、ともに偉大な父の影を追う息子という役どころを演じていた松坂。役柄を離れた松坂自身が、父に対して抱く思い、父との関係性とは?

「僕の場合は、親父との会話があまりないんですよね。そんななかでも、子どもの頃に父から言われた『挨拶を大事にしろ』とか『謙虚に人の世話になれ』という言葉の意味が、最近ようやくわかり始めて。時間差があってわかり合える瞬間みたいなものが、父と息子には意外とあったりするんだなって感じています」

 そんな親子の関係性があり、それを大事にしている松坂だからこそ、日本を代表する若手俳優のひとりとなった今でも、俳優業を続けながら思っていることがあるようだ。

「そういう意味で、父と息子の関係を描く作品への興味は強いのかもしれませんね。改めてもっとそういう作品に出たいなという思いもあります。俳優の仕事をする上で、父にはとても迷惑をかけましたし、今でもそういう面はあると思います。そのぶんも含めて返したいというのか、父に『おまえ、すごいな!』と言われたい思いもあって、この仕事をやっているところもあります」

 ドラマや映画など多くの作品に出演し、ここまで世の中に名前が知られ、演技への高いを評価を得ているにも関わらず、松坂は父親から“褒めてもらう”ことがないという。厳しい父親なのかと思ったが、それが松坂の父なりの息子への愛情のようだ。

「うちの父は優しいので(笑)。褒めてもらうこともありますが、本当の意味で『おまえ、すごいな!』っていう言葉はまだもらえていないと思うんです。これからも父や母に『やるな!』と言われるような作品に挑戦したいと思っています」

 そんな松坂が、最新主演作『マエストロ!』では、撮影の1年前からヴァイオリンの練習に打ち込んだ、天才ヴァイオリニスト役を演じている。「命がけというか、必死で戦っているような心境でした。あの瞬間、あの場所で、あの人たちだけが生み出すことのできた、まさに一瞬の音楽。“天籟”の境地を少し味わえたように思います」。まるで本物のオーケストラのドキュメンタリーのような興奮と感動のダイナミックなコンサートシーンを見事に演じきったが、まだ父親からの感想は聞いていないそうだ。

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