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商店街の“課題”を学生たちが解決 追手門学院大の取り組み

 店頭のショーケースにはクリームソーダやパフェ、オムライスなどの食品サンプルが並び、店内に入ると年季の入ったイスやテーブルが…。そんな昭和の面影残る昔懐かしい喫茶店に入った平成生まれの大学生たちは、目を輝かせてあたりを見渡し、さまざまな意見を交わす。追手門学院大学(大阪府茨木市)と茨木市内の商店街による、地域活性化プロジェクトの一環で行われたフィールドワークでの出来事だ。大手スーパーに押され苦戦する商店街を若者の目線で盛り上げようとするこの取り組みは、街に新鮮な風を運んでいる。

 今年4月に「地域創造学部」を開設する追手門学院大学だが、以前から地域活性化をフィールドワークの一環として取り入れている。2014年度は、トイレ利用困難者のためのトイレマップ制作を始め、茨木の街全体をミュージアムにする構想や、駅前地区活性化プロジェクトなどに取り組んできた。

 今回のフィールドワークは、現在進行中の「茨木の商店街をアートに変える!〜阪急本通商店街の文化デザイン企画立案プロジェクト」の一環で行われたもの。学生たちが商店街を視察してディスカッションを重ね、企画書を作成して実際にまちづくりにかかわって行く。

 「学生たちって面白い発想がドンドンわいてくるんですよ。それを形にする方法を教えるのが私の役目」と語るのは、同大学社会学部の井上典子教授。商店街の歴史や悩みを学び、井上教授の解説を聞きながら商店街を歩く中で“気になるモノ”“おもしろいモノ”を探していく。テント風の布張りになっているアーケードの天井、喫茶店前にある電気が付く看板…。学生たちには新鮮に映る数々の光景が、商店街活性化のヒントに繋がっていくのだ。

 「ペンを持つ人間が、モノをつくるんです。どんなに頭がよくても理屈をこねても、それだけで世の中を動かすのは難しい。実際に文章や絵や図面が書けなきゃ! そんなプロデュース力を持った学生たちの肩に、日本の未来はかかっています」(井上教授)。地域活性化が叫ばれている昨今、街づくりのプロを育成する取り組みは、今後ますます注目されそうだ。



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