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頭打ちのフリマアプリ市場、課題は“健全な売買のあり方”

 スマホの普及が進み、個人間でのやり取りがより簡単に行えるようになった。これはビジネスにおいても同様で、簡単に撮影し商品を売買する“フリマアプリ市場”も群雄割拠の時代に突入している。だがその反面、信頼性においては保障されておらず、トラブルを招く機会も多いのが現状だ。

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■“C2C”から、より安全な“C2B2C”へ

 ネットオークションなどの個人間取引の不安点として、詐欺のリスクが必ずといっていい程つきまとう。せっかく高額を支払ったのにニセモノだったり、商品が届かないなどのケースも多発、お店との取引よりもトラブルに直面しやすいことは否定できない。拡大するC2Cビジネスで“頭打ち感”が生じている今、新たに注目されているのが、オンラインによる委託販売サービス(C2B2C)だ。ORICON STYLEでは、高価格帯のブランド品を委託販売できるアプリ『RECLO』を運営する、アクティブソナー・青木康時社長に取材を敢行、ネット上における“健全な売買のあり方”について聞いてみた。

 『RECLO(リクロ)』は、宅配キットを取り寄せて商品を送るだけで、ブランド品の真贋判定や値付け、撮影、出品までを肩代わりしてくれるオンライン委託販売サービス。青木社長は同サービスを始めるにあたり、「フリマアプリを幾つか試したことがあるんですけど、正直、自分自身がハマらなかったんです。なぜなら、商品の撮影や買い手とのやりとり、さらに郵送まで全部やるじゃないですか? 僕にはそれが出来なかった。つまりは、それが出来る程“ヒマ”では無かった。これは決して僕だけが感じることではないなと。そこまでフリマに時間を割くことが出来る方は限られていますから」と、既存のフリマアプリへの見解を語る。

 スマホアプリ市場に大きな問題として立ちはだかるのは、商品の安全性だ。「一流のブランド品ならば、大体財布にしてもバッグにしても高いものは10万前後はします。 でも、フリマアプリに出品されている商品って、状態の良いものでも1万円前後が多いですよ。いくら中古品としても安過ぎで、当然ニセモノなんですよ。なかには○○風なんて平然と書かれていたり…。唯一本物かどうかを判断するのって値段しかないんです。『相場に近かったら多分本物だろうな』っていう。これって、売買の形として正常なのかと。C2Cビジネスが拡大することで個人間の限界って必ずあって、必ずそこが問題になってくると思ったんです。じゃあ、安心して買い物が出来て、かつ時間を取られないC2サービスってあるんだっけ?って考えたときに日本にはなかった。だったら自分たち作ろう! と」(青木社長)

 スマホの普及により個人間の取引が円滑に行えるようにはなったが、反面、これまで普通にあったはずの、あって然るべきの“安心”や“安全”が一気に希薄になってしまった。C2Cビジネスのゆり戻しは必然だと青木社長は意見する。「売り手も買い手も、どちらも専門家ではないなら、本当にその値段が適正価格なのか?そして相手の言葉を信じてよいのか、 ということが分からないのがフリマ市場の怖さです。安心できるC2サービス。そこはきっちりと提示したかったんです」

■ユーザーには“本来の相場”を知る権利がある

 『RECLO』は在庫を持たないオンライン委託販売だけに、既存の買い取り業者と比べて出品者(売り手)への高額還元が可能。出品者は落札金額の最大70%を受け取ることが出来るという。「例えば、新品で3万5000円の名刺入れがあるとして、状況にもよりますが、ある程度使用していても2万円くらいで売れます。じゃあ、これを普通の質屋さんに持っていくと、『お客さん、初めて来ましたか?』と必ず聞かれて、『初めてです』と言ってしまったら負け(笑)。彼らは在庫リスクを背負うので安く仕入れたいから、結局4000円で買い取りという流れになってしまう。でも、僕らは在庫リスクを背負わない代わりに、これを1万円以上で仕入れても商売として成り立つ。だったら売り手の方をもっとハッピーにしてあげていいんじゃないかって」

 エンドユーザーにとっては“ブラックボックス”に近かった『中古市場価格』。『RECLO』では、“かんたん査定”として、商品写真と使用年数を明記すれば、24時間で販売価格と買い取り価格を即査定。各ユーザー各々が持つ品物の、現状での“適正価格”を提示してくれる。「旧態依然とした業界で、これまでネット化されてこなかった。そこはネット化する意義はあるなと思いました。また、従来の中古販売店さんにとっても、在庫商品をウチが扱うという販路にもなっています。ですから、決して敵対関係ではないんです(笑)。さらに弊社としても『かんたん査定』のデータを元にマッピング化が可能ですので、“どこに物があって、誰が何を欲しいか?”がより可視化できますから」。

 これまで、中古品の買い取りと言えば、どこか後ろめたい気持ちが芽生えて、買い取り業者の“言われるがまま”が常だった。だが、C2Cによるフリマアプリ市場がここまで普及した今だからこそ、適正価格を明確に提示する健全な委託販売の出現は確かに必然といえるだろう。現在『RECLO』は、1ヶ月あたりの出品数が2000〜3000と国内最大級のオンライン委託販売に急成長。12月からはニュースアプリ『Gunosy』とも提携し、グノシー上でブランド品を最大90%で販売する『RECLOチャンネル』、48時間限定のタイムセールスで商品や雑貨を販売する『FLIPチャンネル』を新設した。

 「本来の相場を知ってもらえば、追金で新しいブランド品を買う方もいれば生活費の足しにする方もいる。家族で旅行に行く人もいるかも知れない。ユーザーの皆さんに本当の市場価格を知っていただくことで、『こんなものか…』とガッカリするのではなく、次の楽しみへのモチベーションにして欲しいですね」(青木社長)



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  • オンライン委託サービス『RECLO』を運営する、アクティブソナー・青木康時社長
  • オンライン委託サービス『RECLO』を運営する、アクティブソナー・青木康時社長

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