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藤巻亮太、レミオロメン復活を示唆「時期はわからないけど必ずやる」

 歌手の藤巻亮太が、12月17日に古巣・ビクターエンタテインメント/SPEEDSTAR RECORDSより移籍第1弾シングル「ing」を発売した。藤巻がCDを発売するのは、2012年の1stソロアルバム『オオカミ青年』以来、実に2年2ヶ月ぶり。ORICON STYLEでは、“心のパズルが揃うまでに2年かかった”という藤巻に、音楽と向き合ってきたこの2年間、レミオロメンに対する決意、これからの活動について聞いた。

■応援してきてくれた人たちに対してケジメをつけたい

――ニューシングル「ing」は約2年ぶりの新曲になるんですね。
【藤巻亮太】 もともとソロは衝動的に始まったところが大きかったんですよ。レミオロメンを10年やった後、「よりパーソナルな思いを吐露するような曲をやりたい」と思ったんです。その気持ちがまず成就されたのが、1stアルバムでした。その次に進むためには、衝動ではなくて、丸ごと自分の音楽と向き合わなくちゃいけなかったんですよね。そこで「自分にとってのソロとは何だろう?」「バンドはこれからどうするか」ということが浮かんで、そのふたつの間を行き来していたんです。そういう精神的なプロセスを踏んで、心のパズルが揃うまでに2年かかったということでしょうね。

――焦りはなかったんですか?
【藤巻】 焦りましたよ(笑)。外に向けて何も問わない2年っていうのはやっぱり……人の心は移ろいやすいし、シーンもどんどん変わっていきますからね。でも、自分の表現がはっきりしないまま始めても、その流れに流されてしまうだけなので。やっぱり、覚悟が決まらないと歩んでいけなかったと思うんです。

――逆に言うと、覚悟が決まったからこそ、また活動を本格化させたということですよね。
【藤巻】 そうですね。レミオロメンに対する覚悟が決まったこともすごく大きかったです。バンドは生き物だから、それぞれの思い、覚悟が揃わないと絶対に良いものはできないんですよ。活動休止してますけど、僕としても、ずっと応援してきてくれた人たちに対してケジメをつけたいっていう思いはあります。時期は約束できないですけど、必ずやろうって――活動休止という名のもと、フラフラさせているのもキツいですし。だからこそ、藤巻亮太としてのソロ活動をちゃんとやっていこうと思ったんですよね。僕がいま出来ることをせんぶ表現して、そのなかで自分の音楽を見つけて、歌っていくことが大事だと思ったので。

――音楽以外の時間は何をやってたんですか?
【藤巻】 何でもない時間を過ごすこともありましたね。あとは野口健さんとヒマラヤに登ったり。

――え、すごいじゃないですか! 
【藤巻】 登山というより、トレッキングに近いんですけどね。2、3週間歩くんですけど(笑)。

■当たり前の生活から離れることで心の整理ができたヒマラヤ登山

――野口さんのような一流のアルピニストと行動すると、得るものもすごくありますよね。
【藤巻】 そうなんですよね。野口さんもおっしゃってたんですけど、(登山は)自分と向き合う時間なんですよ。何て言うか、生活の重力ってけっこう大きいじゃないですか。単調なことのほうが多いし、そのなかに引き込まれていくというか。僕は好きな音楽をやってますけど、朝起きて、スタジオに行って、曲を作って、夜になったら帰るっていう。そういう当たり前の生活から離れてヒマラヤに行ったりすると、いろいろと気づかされることが多いんです。自分のなかで「こうしないといけない」と決めつけてしまっていたこともけっこうあるなとか。

――なるほど。
【藤巻】 心のなかに網があるとしたら、当たり前の生活のなかで、網の目が詰まってしまうこともあると思うんです。必要ないものはどんどん流せばいいんだけど、いつの間にかいろんなものが溜まっていく。そういうことも含めて、いろんなことが整理できたんですよね、旅のなかで。

――今回のシングルはSPEEDSTAR RECORDSからの発売ですね。
【藤巻】 最初に話したことの延長になるんですけど、『オオカミ青年』はレミオロメンと切り離せないところがあったんです。バンドの活動がなかったら、生まれなかった作品だったと思います。それをやり終えたときに先が見えなくなって、まず、レーベルを辞めたんですよね。どこにも所属していない時期がしばらくあったんですけど、ソロの音楽と向き合っていくなかで、自分の音楽をしっかり伝えていきたいと思ったときに、原体験でもあるスピードスターのスタッフといっしょに進んでいくのは素晴らしいことじゃないかなって。これからさらに成長して、みんなから信頼されるようなアーティストになっていきたいです。

――時が巡って、しかるべき場所に戻ってきたということですね。この先、活動のペースも上がっていきそうですか?
【藤巻】 そうですね。一歩目は衝動だったけど、2歩目からは意思が大事だと思うので。歩き続ける選択をしたんだから、歩みを止めずにやっていきたいです。2年間チャージしましたからね(笑)。ここからだと思います!

(文/森朋之)



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