“YouTuber”のHIKAKINやDaichiの登場で、中高生を中心に人気が高まっているヒューマンビートボックス。楽器を使わずに自分の口だけでビートを刻み、リズムボックスやDJプレイのように奏でるパフォーマンスだ。先月9日、東京・渋谷TSUTAYA O-EASTではヒューマンビートボックスの日本一を決める大会『JAPAN BEATBOX CHAMPIONSHIP 2014』が開催され、会場は超満員のファンで埋め尽くされる盛況ぶりだった。

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　5年目を迎えた同大会。ソロバトルとチームコンテストが行われ、優勝者には賞金と、世界大会への日本代表としての出場権が与えられる。勝敗を決めるジャッジを務めるのは、2009年ヒューマンビートボックス世界王者のZeDe（スイス）、韓国・カナダの各大会で優勝経験を持つKRNFX（カナダ）、日本人として初めて世界大会準優勝を果たしたブレイクダンサー・TAISUKE（THE FLOORRIORZ／BC One All Stars）、DJの世界大会で前人未到の5連覇を成し遂げたDJ HI-C（Kireek）の4人と、会場のオーディエンス。

　流暢な英語を駆使してビートを奏でるのが印象的だったEttomanは「今大会はレベルが圧倒的に高い」と苦笑い。今大会最年少、高校生ながら落ち着いたパフォーマンスで会場を驚かせた風太は「楽器がなくても音楽を伝えることができる。僕のビートにノってもらえたらうれしい」とその魅力と醍醐味を語った。

　人一倍大きな音とテンポの速いビートで魅了したTATSUAKIは「兄が何気なくやっていたビートボックス」を真似したのがきっかけ。「自宅にあるカラオケセットで兄と技を競いあったことで自然と成長した」と話す。

　圧倒的な存在感で会場から絶大な支持を集めていたSh0hは「始めた頃は、小さなクラブで（ビートボックスを）やっている程度だったけれど、これだけ大勢の人が沸いてくれるようなシーンに育っているのは素直にうれしい」と今大会を振り返った。「ビートボックスは一発芸に見られがちですけど、歌手やラッパーと変わらない。ビートボクサーとして誰でも何回でも聴きたいと思えるような曲を作れるアーティストになりたい」と将来をしっかり見据える。また、「ビートボックスでドームを貸し切れるくらい大きなシーンにしたい」と大きな野望も抱いていた。

　観客を巻き込みながら渾身のパフォーマンスを繰り広げた出場者たち。果たして頂点に立ったのは誰か。大会の模様はCS放送「テレ朝チャンネル2」の番組『SOLD　OUT！』（19 日　後9：00〜）でテレビ初放送される。視聴は、スカパー！（ch.299）、プレミアムサービス（ch.612）、プレミアムサービス光（ch.612）、ひかりTV（Ch.740）、J：COM（Ch.758）、またはケーブルテレビにて。

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