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<『みんなの家庭の医学』おさらいニュース>しつこい夏バテに潜む危険な病

 9月に入り、朝晩は少しずつ涼しくなってきたものの、まだまだ最高気温25℃を超える暑い日が続いており、「夏バテ」には引き続き注意したいところ。一度夏バテになってしまうとなかなか治らず、つらい思いをしたことがある人も多いのでは? 実は近年、こうした「しつこい夏バテ」の中に“ある病”が隠れているケースが数多く見つかっているという。そこで今回のORICON STYLEと朝日放送『たけしの健康エンターテインメント! みんなの家庭の医学』(毎週火曜日午後8時放送※)のコラボ企画“おさらいニュース”では、「夏バテと思っていたら…【なかなか取れない疲れ】に隠された2つの病SP」から、「しつこい夏バテ」に隠された注意しておくべき病の紹介をする。

■脱水が症状を促進 「慢性腎臓病」の悪化で命の危険

 一人目の東京都に住むK.Sさん(51歳・男性)が最初の異変に気付いたのは32歳の夏。若い頃から体力が自慢だった彼は、しっかり食べていれば夏バテなど撃退できると信じていたが、夏も半ばを過ぎた頃から突然全身を覆うような重い疲労感に襲われるようになった。その後もだるさは続き、頻尿にも悩まされるようになり、わずか3ヶ月で体重が80キロ超から50キロに激減。ようやく総合病院を訪れると、何といつ心臓が止まってもおかしくない状態という診断が下った。すぐに大学病院に搬送されたK.Sさんに告げられた病名は「慢性腎臓病」。何らかの原因によって、腎臓の働きが慢性的に低下し様々な症状を引き起こす病だ。その最大の原因は「メタボリックシンドローム」だという。

 腎臓には体内で発生した老廃物をろ過し、尿として体外に排出する機能がある。老廃物をろ過する場所は、糸球体と呼ばれる血管でできた格子状の網。ところが、日常から油っぽい食事をとり続けていると、血液中に大量の中性脂肪が蓄積し、全身の血管で動脈硬化が発生。当然、糸球体も動脈硬化で硬くなる。すると老廃物がうまくろ過できなくなり、体内に残ってしまうのだ。こうして蓄積された老廃物こそが、K.Sさんに疲労感をもたらしていた正体。さらにわずか3ヶ月の間に腎臓の機能が急低下してしまったのには、夏という季節がもたらす「暑さによる脱水」と「ストレス」が原因としてあげられる。この二つの悪性因子が重なることで、腎臓への負担が高まり、症状が急激に悪化。老廃物を何とか排出しようと盛んに尿を作り出すが排出できず、ついには心臓にまで老廃物が蓄積し、心不全を起こしてしまったのだ。

■運動不足の人はご用心

 また、都内のコールセンターで働くS.Mさん(56歳・女性)は、長年運動らしい運動をしてこなかったが、8月半ばに山歩きに出かけることに。炎天下での慣れない登山に喉が渇いたが、最近頻尿気味なうえ、登山道にトイレはなかなかないと思い、水分を控えたまま登山を続けた。すると、帰りの電車で座席から立ち上がろうとした瞬間、突然全身の筋肉痛に襲われる。その日はひとまず湿布薬を貼って早めに床についたのだが、翌朝になっても全身を包む痛みとだるさは増すばかりだった。慣れない夏登山で夏バテをしたのか…と栄養ドリンクを飲んで仕事に向かうが、トイレで用を足したとき、便器が尿で真っ赤に染まってしまった。慌てて病院に駆け込むと、「横紋筋融解症(おうもんきんゆうかいしょう)」と診断されたのだった。

 横紋筋とは、全身の骨の周りについている筋肉のことで、「横紋筋融解症」はその筋肉細胞が何らかの原因によって、壊れてしまう病のこと。この状態になると、筋肉細胞からたんぱく質が流れ出し、腎臓のろ過フィルターが目詰まりを起こしてしまい、老廃物が全身に蓄積。その結果、重い疲労感や筋肉痛など様々な症状を引き起こしてしまうのだ。実は数日で命を落とすこともある恐ろしい病気だという。ではS.Mさんの筋肉はどのように破壊されていったのか?もともと日頃運動していなかったS.Mさんの筋肉は衰えていたため、登山を開始した時から徐々に足の筋肉がダメージを受けはじめていたと考えられる。さらに脱水によって、筋肉細胞に含まれる水分が減少して筋肉の破壊が進んでしまったのだ。

 この病を防ぐためには、レジャーや旅行先で急に運動をするのではなく、日頃から適度な運動を心がけておくことが重要だ。それと、もう一つ忘れてはならないのが水分補給。喉の渇きを感じたら、すぐに水分を摂取することをお勧めする。
※高齢の方は喉の渇きを感じにくいのでこまめな水分摂取を心がけてください。

※9月16日(火)の放送は午後7時からの2時間SP。

「みんなの家庭の医学」番組HP

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