元俳優の黒田勇樹（32）が、1982年度生まれの俳優5人で新ユニット「サーティワンアイスクリーマーズ」を結成し、7月に上演する舞台『サーティワンアイスクリーマーズ公園vol.1（仮題）』で本格的に俳優復帰することが22日、わかった。俳優業引退後もテレビや舞台などに時折出演していた黒田だが、関係者によると本格的な舞台復帰としては実に6年ぶりになるという。

　俳優業を引退後は“ハイパーメディアクリエイター”の肩書きでネットを中心に話題を呼び、2012年夏には結婚約2ヶ月で歌手の中村瑠衣と離婚騒動が勃発。約1年をかけて協議離婚成立後の2013年6月には新恋人の存在が判明。さらに同月には短編映画『黒田勇樹殺人事件』で映画監督初挑戦を表明するなど、何かと話題を提供してきた黒田が、今度は同世代俳優を集めて舞台を仕掛ける。

　メンバーは黒田のほか、『仮面ライダー剣（ブレイド）』主演の椿隆之（31）、俳優・杉浦太陽（33）の弟で俳優兼ミュージシャンの杉浦タカオ（31）、劇団『ツラヌキ怪賊団』団長のウチクリ内倉（31）、劇団『激団リジョロ』副団長の斎藤このむ（31）の5名。黒田と杉浦は映画『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』で椿と共演していた。

　今年1月『ツラヌキ怪賊団』の舞台にゲスト出演していた黒田は「やはり芝居は楽しい」と感動。同世代の俳優同士で集まったときに「そろそろ俺たちも何かしたいよね」「大人の力は借りない！若い奴らにはまだ負けない！」などと意気投合し、「そろそろ自分達でゼロから作り上げ、演劇界を引っ張っていけるようにならねば」と“大人計画第一歩”として演劇ユニットを旗揚げした。

　第1回公演は作：黒田勇樹、演出：ウチクリ内倉で、上陸した日本兵の9割が命を落としたというレイテ島から生還した祖父が残した手帳を元に「命と戦争」というテーマに挑む。7月25日〜27日に東京・中野劇場HOPEで全5公演を予定。