歌手の石川さゆりが、椎名林檎、GLAYのTAKURO、奥田民生、森山直太朗、樋口了一といった、ジャンルの垣根を越えたアーティストとタッグを組んだ、コラボアルバム第2弾『X-CrossII-』を4月23日に発売した。前作『X-Cross-』(2012年9月19日発売)から約1年半で再び豪華なコラボが実現したが、音楽の楽しさ、素晴らしさがかけ算的に広がった同作はいかにして生まれたのだろうか? ORICON SYTLEでは、アルバム制作のエピソードとともに、デビュー40年を越すベテラン歌手の“これから”についても迫った。
◆多彩なアーティストとの出会いで、新しい旅が始まった
――そもそもジャンルの枠を越えて、楽曲を制作する発想はどんなきっかけから生まれたものなのでしょうか?
【石川さゆり】 数年前、どんな新曲を作ればいいのか、わからなくなってしまった時期があったんですよ。というのは、これまで楽曲を手掛けてくださっていた阿久悠先生、三木たかし先生、そして吉岡治先生が亡くなってしまったから。10代、20代の頃から「さゆりこっちだぞ! 頑張れ!」って私を引っ張って、石川さゆりの音楽の血肉を一緒に作ってきてくださった方々がみんな、この世の中から消えてしまった。
――偉大な先生方ですよね。
【石川】 はい。この先、自分の歌の世界をどうやって見つけたらいいんだろう……って途方に暮れていた時に、吉岡先生の奥様から「パパの新しい歌はもう生まれないの。だからあなたは自分で見つけていかなければいけないのよ」って背中を押していただいて、自分から出会いを求めて、歌うべき楽曲を見つけなきゃいけないんだって気付きました。それで、ジャンルの枠を越えていろんな方のライブを見させていただいたり、話をさせていただいて、その内にアルバムを作ろうという話しになりました。
――それが、2012年9月19日発表の『X-Cross-』ということになるわけですね。くるりの岸田繁さん、THE BOOMの宮沢和史さんなどとのコラボが実現して、鮮度の高い見事な作品が完成しました。音楽の新たな可能性を切り拓いていて、第2弾となる『X-CrossII-』でさらにその幅が広がっているという印象を受けました。
【石川】 今まで先生方に育てられてきた石川が、ほかのアーティストのみなさんと出会って、自分の足で歩き始めて、この2枚目で新しい旅が始まったと感じています。
◆真摯なアーティストたちとのコラボは、ヴォーカリストとしても嬉しい
――奥田民生さんは前作でも参加されていますが、今回は「雨のブルース」で参加しています。
【石川】 奥田さんとはくるりの『京都音楽博覧会』で出会いました。終わった後の打ち上げがめちゃくちゃ楽しくて、一緒になんかやりたいねっていう話しになりまして。シングル「Baby Baby」、前作『X-Cross-』、そして今回のIIと一緒に作らせていただきました。
――「空を見上げる時」も素晴らしい曲ですが、森山直太朗さんとの出会いは?
【石川】 もともとはまだ彼が歌い手ではない頃、森山家の長男として出会っていたんですが、直太朗くんの歌を聴いて一緒にやりたいなぁと思って、声をかけさせていただきました。曲が上がってきて、素敵な大人になったんだなって感じました。
――GLAYのTAKUROさんは「Ra.n.se」、「千年逃亡」という2曲の作詞・作曲で参加しています。芯が強くてパワフルな歌声が新鮮に響いてきました。
【石川】 マーティ(・フリードマン)のアレンジがかなりギンギンで、今までこういう歌の攻め方はしてこなかったので楽しかったです。真摯に音楽と向き合っているアーティストの方々と一緒にアルバムを作れるのはヴォーカリストとしても嬉しいです。
――アルバムのラストには椎名林檎さん作詞・作曲の「最果てが見たい」が入っていますが、<果てを確かめたい>というフレーズは音楽という旅をしている石川さんの姿勢とも重なって響いてきました。ここから先、どこを目指そうと?
【石川】 わからないです(笑)。というのは、あまりこれって決めすぎるとつまらないから。その時に自分が感じたことから、次なる道を探していけばいいのかなって。もし山があったら登っていけばいいですし。昔“歌は世につれ、世は歌につれ”と云われましたが、今はそういう言葉が当てはまる音楽が少なくなっている気がするので、時代と一緒に歩いていける歌を歌っていけたらと思います。
(文:長谷川誠)
◆【インタビュー全文】石川さゆり、今後の音楽との向き合い方とは?
◆【特集】椎名林檎 作、プロデュースの新曲リリース! 制作の舞台裏に迫る!
◆多彩なアーティストとの出会いで、新しい旅が始まった
――そもそもジャンルの枠を越えて、楽曲を制作する発想はどんなきっかけから生まれたものなのでしょうか?
【石川さゆり】 数年前、どんな新曲を作ればいいのか、わからなくなってしまった時期があったんですよ。というのは、これまで楽曲を手掛けてくださっていた阿久悠先生、三木たかし先生、そして吉岡治先生が亡くなってしまったから。10代、20代の頃から「さゆりこっちだぞ! 頑張れ!」って私を引っ張って、石川さゆりの音楽の血肉を一緒に作ってきてくださった方々がみんな、この世の中から消えてしまった。
【石川】 はい。この先、自分の歌の世界をどうやって見つけたらいいんだろう……って途方に暮れていた時に、吉岡先生の奥様から「パパの新しい歌はもう生まれないの。だからあなたは自分で見つけていかなければいけないのよ」って背中を押していただいて、自分から出会いを求めて、歌うべき楽曲を見つけなきゃいけないんだって気付きました。それで、ジャンルの枠を越えていろんな方のライブを見させていただいたり、話をさせていただいて、その内にアルバムを作ろうという話しになりました。
――それが、2012年9月19日発表の『X-Cross-』ということになるわけですね。くるりの岸田繁さん、THE BOOMの宮沢和史さんなどとのコラボが実現して、鮮度の高い見事な作品が完成しました。音楽の新たな可能性を切り拓いていて、第2弾となる『X-CrossII-』でさらにその幅が広がっているという印象を受けました。
【石川】 今まで先生方に育てられてきた石川が、ほかのアーティストのみなさんと出会って、自分の足で歩き始めて、この2枚目で新しい旅が始まったと感じています。
◆真摯なアーティストたちとのコラボは、ヴォーカリストとしても嬉しい
――奥田民生さんは前作でも参加されていますが、今回は「雨のブルース」で参加しています。
【石川】 奥田さんとはくるりの『京都音楽博覧会』で出会いました。終わった後の打ち上げがめちゃくちゃ楽しくて、一緒になんかやりたいねっていう話しになりまして。シングル「Baby Baby」、前作『X-Cross-』、そして今回のIIと一緒に作らせていただきました。
――「空を見上げる時」も素晴らしい曲ですが、森山直太朗さんとの出会いは?
【石川】 もともとはまだ彼が歌い手ではない頃、森山家の長男として出会っていたんですが、直太朗くんの歌を聴いて一緒にやりたいなぁと思って、声をかけさせていただきました。曲が上がってきて、素敵な大人になったんだなって感じました。
――GLAYのTAKUROさんは「Ra.n.se」、「千年逃亡」という2曲の作詞・作曲で参加しています。芯が強くてパワフルな歌声が新鮮に響いてきました。
【石川】 マーティ(・フリードマン)のアレンジがかなりギンギンで、今までこういう歌の攻め方はしてこなかったので楽しかったです。真摯に音楽と向き合っているアーティストの方々と一緒にアルバムを作れるのはヴォーカリストとしても嬉しいです。
――アルバムのラストには椎名林檎さん作詞・作曲の「最果てが見たい」が入っていますが、<果てを確かめたい>というフレーズは音楽という旅をしている石川さんの姿勢とも重なって響いてきました。ここから先、どこを目指そうと?
【石川】 わからないです(笑)。というのは、あまりこれって決めすぎるとつまらないから。その時に自分が感じたことから、次なる道を探していけばいいのかなって。もし山があったら登っていけばいいですし。昔“歌は世につれ、世は歌につれ”と云われましたが、今はそういう言葉が当てはまる音楽が少なくなっている気がするので、時代と一緒に歩いていける歌を歌っていけたらと思います。
(文:長谷川誠)
◆【インタビュー全文】石川さゆり、今後の音楽との向き合い方とは?
◆【特集】椎名林檎 作、プロデュースの新曲リリース! 制作の舞台裏に迫る!
2014/04/29

