秋葉原の常設劇場「P.A.R.M.S」で連日ライブ活動を行っているアイドル『仮面女子』のイベントに、野村克也氏がゲストで登場。孫ほどの年齢のアイドルたちに囲まれデレデレしつつも、「最強の地下アイドル」再生に向けて「夢を持つこと」「努力」の大切さを説いた。　

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　『仮面女子』の本拠地「P.A.R.M.S」に詰めかけたファンたちの「ノムさん！」コールで呼び込まれた野村克也氏。開口一番「なんでオレなの？」という至極当然な疑問を投げかけるも、「野村監督といえば“日本一の捕手”。捕手といえばマスク」という説明で「“マスク”つながりで呼んでくれたの！」と即納得。汗だくになるまで激しくダンスし、ヘドバンまで飛び出す仮面女子のライブを観た野村氏は「時代が違うな〜。オレは美空ひばりの時代だから」といいつつ、「あれさあ、トレーニングに採り入れられないかね？　野球選手はリズム感も持っとらなあかんしね」と感心したようす。

　そしてトークコーナーでは、仮面女子メンバーが野村氏にグイグイと迫っていく展開に。「再生工場と呼ばれているノムさんですが、私たちオンボロ地下アイドルなんですけど、再生出来ますかね？」と切り込んだのはメンバーの森カノン。それに対し野村氏はきっぱりと「その気さえあれば、夢さえ持ち続ければ、こうなりたいという強い気持ちさえあれば、できますよ」と助言。「本当ですか！」と色めき立つメンバーに「AKBなんかに負けとられんやろ!!」と激励。「王、長嶋は大変な選手だけど、今はオレのほうが上だからね。努力しか無いんですよ、コツコツやっていればいつかは勝てる」と、「月見草」から「地下アイドル」へエールを贈った。

　そして「P.A.R.M.S」が万世橋のカラオケパセラ内にあることから、「カラオケ好きですか？」と、何故か持ち歌の『女房よ』を歌う流れに。現役東大生アイドルの桜雪にも「“老いることない夢”って歌詞があって、そこがすっごい好きなんですよ！」とおだてられ、会場の「聞きたーい」コールに乗せられて、まんまとマイクを握る羽目に。女子に囲まれ、ムードのある歌声を響かせる姿は、どこのスナックかと見まごうほどの雰囲気をかもし出していた。。

　そこですかさずリーダーの桜のどかが「この仮面女子メンバーのなかで“推しメン”を決めてください！」と提案。それを野村氏が「ご指名？」と聞き返すと場内は爆笑。桜のどかもたまらず「怪しいお店ではありません（笑）！　そういうシステムでは!!」とたしなめる。しかし、イベント前のインタビューの際、「愛人にならない？」と誘っていたという疑惑が浮上。それにも野村氏は「サッチー（沙知代夫人）がいるからね。内緒で愛人探してるんだよ」と冗談とも本気ともつかない答えで煙に巻く。結局は推しメンとして佐倉梨杏を指名し「タイプ。かわいいねー。愛人にならない？」とデレデレ。そこに乗じた森カノンの「私、一応“仮面女子のサッチー”なんで、ほっぺにキスしてもらってもいいですか？」というリクエストにも軽く応じ、森はサミュエル・Ｌ・ジャクソンに続く頬キスゲットとなった。

　御年78歳ながらなお盛んな野村氏に、伊藤みうは「何歳まで生きられると思いますか？」と失礼千万な質問をぶつける。「あと5年。去年とおととしの2年で、一緒に野球をやってたやつらが7人死んじゃった。もうオレの順番が来てるんだよ」と自虐的な野村氏も、会見では「定期健診で主治医に“できるだけ若い女の子のそばにいなさい”と言われたんです。“ホルモンのバランスが崩れてる”って。今日はいっぱいホルモンいただきました（笑）」と笑みをみせた。

　イベント終了後、仮面女子たちは「仮面にサインをしてください」と厚かましくお願い。さらに「ほっぺにサインしてくださーい」（伊藤）「脚にサインしてください」（桜のどか）と要求はエスカレート。しかし野村氏は「書きにくい…」とボヤきながらも、ひざまずいてサイン。果てはジェイソンマスクを被って見せるなど、最後までサービス満点で「長生きしてりゃいいことあるわ」と上機嫌だった。

　なおオーディション情報誌・月刊デ☆ビューでは「仮面女子」に属するユニットを徹底解剖する企画『仮面女子ずかん』を連載中。