2008年にシンガー・ソングライターのアンジェラ・アキと全国の中学生の交流に密着し、大きな感動を呼んだドキュメンタリー番組の続編『拝啓 二十歳の君へ 〜アンジェラ・アキと中学生たち 再会そして未来へ〜』が、22日にNHK Eテレで放送される。

　アンジェラが2008年の『NHK全国学校音楽コンクール・中学校の部』の課題曲として、作詞作曲を手がけた「手紙〜拝啓 十五の君へ〜」。15歳の自分が大人になった自分に悩みを打ち明け、大人の自分が「大丈夫だよ」と励ます歌詞の内容が、思春期ならではの悩みや不安を抱えた全国の中学生の共感を集め、卒業ソングの新たな定番となった。

　2008年に放送されたドキュメンタリー番組『拝啓 十五の君へ　〜アンジェラ・アキと中学生たち〜』では、アンジェラ本人が「手紙」の合唱を練習する全国の中学を訪問。生徒たちと正面から向き合い、語り合って、感動の輪を広げた。

　当時中学3年生の15歳だった生徒たちは、今年１月に成人式を迎えた。今回放送される続編では、アンジェラが長崎県・五島列島の中学校を訪れ、生徒たちと5年ぶりに再会。さまざまな現実に直面してきた彼らの5年間を振り返りながら、今を生きるハタチの若者たちの姿を描き出す。

　NHKの大西健太郎チーフプロデューサーは「5年前、さまざまな悩みを抱えながら懸命に『手紙』を歌っていた中学生たち。久しぶりに再会した彼らは、今度は二十歳ならではの壁にぶつかりながら、それぞれの道を力強く歩んでいました」と語る。番組では、米ブロードウェイのミュージカル制作という夢を実現させるため、8月の東京・日本武道館公演をもって無期限活動休止を発表したアンジェラの決意にも迫る。

　同番組は、22日（土）午後3時からNHK Eテレで放送される。