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スマートテレビで家庭の“チャンネル争い”に終止符?

 近年テレビを取り巻く環境は、わずかの間にも激変。そんな中、世間の話題を集めているのが、テレビ(放送)とインターネット(通信)とを融合させた商品サービス“スマートテレビ”の存在だ。アメリカや韓国といった諸国のほか、日本でも大手家電メーカーがこぞってスマートテレビ対応の新機種を発表。さらに、今年1月〜3月にわたっては、民放各社がその次世代サービス『ハイブリッドキャスト』の提供を実験的に開始するなど、まさに今アツイ展開をみせている。

スマートテレビのサービス“タブレットの2ndテレビ化”で、このようなチャンネル争いがなくなる日は近い!?

スマートテレビのサービス“タブレットの2ndテレビ化”で、このようなチャンネル争いがなくなる日は近い!?

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 そもそも、日本のテレビ時代が幕開けしたのは、さかのぼること1953年。家電メーカーのシャープが国産第1号となるテレビ『TV3-14T』を発売したことからその歴史がスタートした。そんなテレビの歩みと平行して、家庭内問題として浮上したのがテレビ番組の“チャンネル争い”だ。お父さんはプロ野球中継が観たいのに、お母さんや子どもたちはドラマ放送を楽しみにしている。仕方がないから、さぁじゃんけん!……というような、熱き争奪戦を繰り広げた経験をお持ちの方は少なくないはずだ。

 2011年に実施した『テレビ視聴に関するアンケート調査』(オリコン調べ)の結果によると、「家族でそれぞれ観たい番組が違ったので、CMごとにチャンネルを変えていました」(女性/20代/岐阜県)、「家族で壮絶なじゃんけん大会を繰り広げました」(男性/40代/東京都)、「娘と私VS主人の戦いでした。娘に怒られて主人は別の部屋へ行きました」(女性/40代/静岡県)などと、チャンネル争いにまつわるエピソードが散見された。

 そんな長きにわたり勃発していた家族内での熾烈な争いが、スマートテレビによって終息を迎える可能性が出てきたという。スマートテレビにおけるサービスでひとつ注目したいのが、タブレット端末を活用した“タブレットの2ndテレビ化”だ。そこで今回は、スマートテレビサービスによりチャンネル争いのない新しい視聴スタイルを提案する、国内最大手のケーブルテレビ事業運営会社・ジュピターテレコム(J:COM)に話しを聞いた。

 同社では、2月より独自開発のスマートテレビサービス『Smart J:COM Box』の提供を開始したばかり。“テレビをとことん楽しむ”というコンセプトの元、番組選局や録画、予約などの操作性の良さ、トリプルチューナーによるタブレット活用など、独自の機能でケーブルテレビの多チャンネルサービスが今まで以上に楽しめるようになった。

 提供を開始して1ヶ月。実際にサービスを使用したユーザーの反響とは? お客様からは「従来の機種に比べて、メニュー画面の操作性や電子番組表(EPG)などの機能が格段によくなっている」との評価を受けており、タブレットの2ndテレビ化については「タブレットがあるので、子どもたちにテレビを占領されていても、時間があれば趣味に時間を割けるようになった」、「テレビとタブレットで番組が見られるのでチャンネルの争いが減りました」と好感を得ているという。

 先月末、大きな盛り上がりを見せたソチ五輪。各国のアスリートたちが熱戦を繰り広げた一方で、テレビの前ではチャンネル争いという熱戦を繰り広げた家庭も少なくなかったはず。たとえばそんな時、タブレットの2ndテレビ化を活用していれば、どちらかが諦めることなくスポーツ観戦を楽しむことが出来ていたことになる。今後これらのサービスと上手に付き合っていくことができれば、来たる2020年に東京五輪が開催される頃には、チャンネル争いは“古き良き家庭の風景”になっているかもしれない。

◆J:COM オフィシャルサイト

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