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世界を癒すダニエル・パウターの「応援歌」

 
 最近、日本人の洋楽嗜好が変わったといわれている。洋楽ヒットといえば、通常思い浮かべるのは、エミネムブリトニー・スピアーズデスティニー・チャイルドといった、ヒップホップやR&Bなどダンスミュージック。しかし、最近、オリコン・チャートの上位にこれまでと違った顔ぶれが、顔を出すようになった。特に元気なのが、「歌心」を大切にするシンガー・ソングライター達の作品。代表格は、先ごろ来日公演を行い、TV出演も果たしたイギリス出身のシンガー・ソングラーター、ジェイムス・ブラントの『バック・トゥ・ベッドラム』で、すでに累積売上枚数19.0万枚(5/8付現在)を記録するヒットとなっている。
 そして、もう一つ。5/1付オリコン・総合アルバムチャートで5位にランクインしているが、カナダ出身のシンガー・ソングライター、ダニエル・パウターのセルフタイトル・アルバム『ダニエル・パウター』だ。現在、総合アルバムチャートで4位、累積売上枚数15.9万枚(5/8付現在)のヒットとなっている。

 このアルバム。現在35歳の彼の「遅咲き」のデビューアルバムなのだが、まず火がついたのは、フランスでだった。2005年8月にリリースされたシングル「Bad Day」(日本語タイトル「バッド・デイ〜ついてない日の応援歌」)がラジオで評判を呼び、そのまま勢いはヨーロッパ中に波及。アルバム『ダニエル・パウター』は、イギリス、フランス、アイルランド、オーストラリアではゴールド・ディスクを獲得するヒット作になった。日本にもこの頃、輸入盤の取り扱いが始まり、CDショップでの店内演奏や試聴機から、洋楽リスナーの間でひそかな話題を呼んでいた。2006年3月には、待望の国内盤が発売され、ラジオ・オンエアから彼を知る人が急増。アルバムチャートを一気に駆け上がり、4/17付のアルバムチャートではついにTOP10入りを果たした。

 一方、この日本盤発売とほぼ同じ時期に、アメリカでも、このアルバムが発売。人気オーディション番組『アメリカン・アイドル』にフィーチャーされ、話題を呼んでいる。なんでも、オーディションを受けたゲストが落選して、退場するシーンで、毎回この「Bad Day」が流れるのだとか。日本語サブタイトルの「ついてない日の応援歌」とあるとおり、アンラッキーな人を励ます内容の歌詞は確かに番組内容に見事にはまっており、これがきっかけで、「Bad Day」はビルボードのシングル・チャートで目下5週連続1位を記録する大ヒットとなっている。

 さて、今ではすっかり、「世界中を癒す男」となっているダニエル・パウターだが、実は彼自身も若い頃学業に挫折、通っていた音楽大学を中退し、その後は長い下積み時代をすごすという過去をもっている。思えば、彼とほぼ同じタイミングで全英1位、全米2位を記録する大ヒットを飛ばしたジェイムス・ブラントも、軍人として戦地に従軍していた人だ。苦労を乗り越えてきた男が、やさしく歌う「癒しソング」は、やはり説得力が違うのかもしれない。

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