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「矛盾」「食い違い」多数… 佐村河内氏と新垣氏の発言比較

 ゴーストライター騒動の渦中にある佐村河内守氏が7日、都内ホテルで謝罪会見を行った。佐村河内氏は、先月6日に自ら同氏の“影武者”であったことを公表した新垣隆氏の一部証言を真っ向から否定し、「新垣氏らを名誉毀損で訴えます」と強気な姿勢をみせた。食い違う二人の会見での発言をいくつか比べてみた。

主張が食い違う両者(左から)佐村河内守氏、新垣隆氏 (C)ORICON NewS inc.

主張が食い違う両者(左から)佐村河内守氏、新垣隆氏 (C)ORICON NewS inc.

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■楽曲制作の過程について
――新垣氏「私が音のモチーフを、断片のようなものを提示し、ピアノで録音して、彼がそれを聴く。その中から彼がいくつか選んだものを断片に私が全体を構成していました。(譜面上ではなく、ピアノを聴かせていた?)はい」

――佐村河内氏「私が設計図を書き、新垣さんが音を完成させていた。(映画『秋桜』では)重要なポイントでもあるオルゴールのメロディーは、自分のシンセサイザーで打ち込んで、何パターンか作り、それの当時のMDを持って彼と会った。自分では書けないので、雑学的な知識で新垣さんにアレンジ、編曲をお願いした」

■耳はいつから聞こえていたのか
――新垣氏「私の認識では、会ってから今まで耳が聞こえないと感じたことは一度もない」「彼と普通のやりとりをしていた。最初は私に対しても耳が悪いということを示していたが、やり取りしているうちにだんだん戻ってきた」「彼が耳が聞こえないというスタンスをとった時期は、35歳頃だったと思う」

――佐村河内氏「新垣さんに最初は筆談をお願いしていた。口話でゆっくりしゃべってもらって、わからないところはもう一回お願いしますと何百回も言ってきた」「音はかすかに聞こえる。私の障害は、音がゆがんで聞こえるという障害。耳元で60デシベル以上(の声)で言われても、言葉が混ざったり、ねじれて聞こえる状態で言葉としては聞き取れません。(会見で)手話通訳がついているのは、天地神明に誓って、今も大切で必要な存在です」

■佐村河内氏のピアノ技術
――新垣氏「彼は非常に初歩的なピアノの技術のみ」

――佐村河内氏「以前からプロとして音楽をきちんとやっていた。何年前か覚えてませんが、NHKのハイビジョンができた当初。『山河憧憬』という番組で音楽を担当してました」

■ゴーストライターの報酬
――新垣氏「18年間で20曲以上を提供しました。金額はちゃんと調べていないですが、700万円前後」「金銭トラブルもなかった」

――佐村河内氏「ケース・バイ・ケースですが、例えば通常、楽曲の長さとか編成の大きさにかかわらず、料金は30万から100万円。一度、新垣さんに『やめよう』と言われたときは、80万とか100万とかで次の交響曲をお願いしたのですが、彼が値段を釣り上げ、納得した金額は300万円でした。6年間で2曲、3年間で1曲、1曲300万円で彼がオーケーした」

新垣氏が明かした報酬額と矛盾が生じると記者から追求されると「詳しく覚えていない。新垣氏からの領収書は全部保存してあるので、後で調べることができる。700万円が正しいのかはわかりません」

■障害者であることを利用していないか
――新垣氏(佐村河内氏から障害者のほうが「CDが売れる」という発言などはあったかを聞かれ)「これからはそういう形でいくという話を聞いたことはあった」

――佐村河内氏「自分のブランド作りのために利用したというように報じられているが、真実ではない」

■著作権について
――新垣氏「著作権は放棄したい。話し合いは一切していない。JASRACとの話し合いも、私は一切関わっていない」

――佐村河内氏(権利を主張するか聞かれ)「とても難しい」「新垣さんが何を思われているかわからない状態」「今後はどの曲がどう著作権としてわかれていくのかわからない」

■新垣氏が「何度もやめようと提案してきた」ことについて
佐村河内氏は、新垣氏が「何度もやめようと提案してきた」という週刊誌のコメントに対し、「(実際は)ただの一度だけで、何度もは嘘」として訴える理由の一つに挙げていたが、新垣氏の会見では「やめたいと直接言ったのは去年のこと。それまで彼にはっきりと自分の意志を伝えたことはなかった。彼から依頼を受ければ、それを受けるということをごく当然に続けていた」といい、何度もという発言はしていない。

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