俳優・菅田将暉が自身の誕生日である2月21日にアーティストブック『20＋1』（にじゅう ぷらす いち）を発売。23日に刊行記念握手会を開催し、ファン約1000人と握手を行った。

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　『仮面ライダーW』で連続テレビドラマ初出演・初主演を飾り、最近では『泣くな、はらちゃん』や『35歳の高校生』と話題のドラマに出演。2013年に主演した映画『共喰い』で第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞、現在もNHKの連続テレビ小説『ごちそうさん』で杏演じるめ似子の長男・西門泰介役を好演中と人気・実力ともに力をつけてきた菅田将暉。

　変幻自在な演技力を誇る菅田のアーティストブックでは、そんな菅田の21の姿が収録。「今まで撮ったことない写真を撮りたいと思って。自分の中ではやりたいことができました。地元の友だちとの対談、地元の電車に乗ってる親友とふたりとか。『これやりたい』って言っても自分ひとりじゃできなくて、それを周りの方に甘えさせてもらって、いっぱいいろんなことができました」とその環境に感謝。

　“表現力”を見せた撮り下ろし写真に地元・大阪でのナチュラルな姿、自身が描き下したというイラストや絵日記、私服の公開。さらには、幼なじみや同級生とのトーク、家族とのスペシャル企画に、本音を語るロングインタビューも収録とまさに充実の内容の本作。

　そのタイトル『20＋1』には「21変化という意味。変化（へんげ）もありますし、“素”の部分もありますが。あと個人的に僕が21という数字が好きなんです。ほかにも、今回20歳からの一年間を撮り溜めたものを基本ベースに使ったので、20＋1で。これから2、3と年を重ねていくためのまずは1歩目っていうことで」とたくさんの想いが詰め込まれている。

　撮影についても「感性に触れた撮影期間」と語り、「単純にやりたいことを実現できる幸せ、それがホントに嬉しかった。これを機にいろいろもっとできたらいいなと夢ができました」と充実した時間が過ごせたそう。本作では女装する姿もあり「現場のスタッフさんがたまたまみんな女性で。ちゃんとスチールは撮りながらも裏の部分、メイク直ししている“アタシ”みたいなものをやってみたりして。それを見て女性陣がケラケラ笑うんです。笑わせたら勝ちみたいな（笑）」と現場の楽しさも振り返った。

　その女装姿のひとつをお気に入りと答えた菅田。「（この撮影のために）作ってもらった衣装で、一番自分から遠いものができたかなって。初めて自分でつけまつ毛しました。女性ってすごいな〜って。楽しかったですし、役の幅も広がる気がします」と写真もひとつの芝居の勉強と話した。

　俳優としてもこの一年は「以前共演させてもらった監督や、別の作品を観てお仕事をさせてもらう機会が増えたので、僕っていう人を知っている中で試されている、それがすごく増えた一年だな〜って。気を引き締めて、さらにもう一回使ってもらえるように印象を与えたいなって思って」と新しい課題に挑戦した年と語った菅田。「恵まれているなって日々感じます。その感謝をしながら作品をやっていきたい。あまり周りのことを背負い込み過ぎると目の前のことに集中できなくなるので、一個一個お芝居をやっていきたいです」と意気込んだ。

　最後は「ぜひ男女関係なく楽しんでもらえる、笑える部分もありますし、読み応えのある文章もあるので、ぜひちょっとでも僕に興味がある人は読んでもらえると嬉しいです」とPR。1000人とも握手会にも「ひとり一人の時間がどうしても限られてくるので、求められる時間だけできたら一番かなって」と残念そうな顔をのぞかせた。

　またこの日はサプライズとして、スタッフがバースデイケーキを用意。思わぬ祝福に驚き照れながらも、笑顔でロウソクの火を吹き消していた。

　菅田将暉アーティストブック『20＋1』（ワニブックス・2940円（税込））は現在発売中。