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村上春樹、“たばこポイ捨て”批判にコメント 単行本では「別の名前に変えたい」

 作家の村上春樹氏が7日、自身の短編小説『ドライブ・マイ・カー』で、北海道中頓別町に関して事実に反する表現があるとして、町議らが批判を明かしたことを受け、文藝春秋を通じてFAXで見解を発表した。

 問題とされたのは、同町出身の女性ドライバーが、火のついたたばこを車から外に捨てる描写で、主人公が「たぶん中頓別町ではみんなが普通にやっていること」なのだろう」と表現されていた。町議らは「たばこの投げ捨てを普通にやることはあり得ない」などとして、文藝春秋に対応を求めていた。

 村上氏は、「僕は北海道という土地が好きで、これまでに何度も訪れています。小説の舞台としても何度か使わせていただきましたし、サロマ湖ウルトラ・マラソンも走りました。ですから僕としてはあくまでも親近感をもって今回の小説を書いたつもりなのですが、その結果として、そこに住んでおられる人々を不快な気持ちにさせたとしたら、それは僕にとってまことに心苦しいことであり、残念なことです」と釈明。

 さらに、「中頓別町という名前の響きが昔から好きで、今回小説の中で使わせていただいたのですが、これ以上の御迷惑をかけないよう、単行本にするときには別の名前に変えたいと思っています」と今後の町名の変更を示唆している。

 また、掲載元の文藝春秋は、同町からの質問状がまだ届いていないとし、「『ドライブ・マイ・カー』は小説作品であり、文藝春秋は作者の表現を尊重し支持します」とコメントしている。

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